ジュニアガイドに届いたお手紙

前回の活動日11月22日(土)にお越しいただいた京都にお住まいの方から心温まるお便りを頂戴しました。ジュニアガイドの生徒はもちろん、学校関係者・ジュニアガイドの指導に当たる林田町観光ボランティアガイドや三木家スタッフも大変感銘を受けました。ジュニアガイドのひたむきな心をお汲み取り頂きこのようなお便りをいただいたこと生徒達の励みになりきっと今後の糧となると思います。同時に今後の活動にも気が引き締まる思いを感じております。

これからもどうぞジュニアガイドをあたたかく見守ってくださいますようよろしくお願いします。

次回のジュニアガイド活動日は平成27年1月17日(土)10:00~15:00です。どうぞ林田大庄屋旧三木家住宅へお越しください。お待ちしております。

 


拝啓

師走の気配をはっきりと感じるころとなりました。校長先生をはじめ、林田中学校の皆様方におかれましては、学期末を控えたご多忙の中、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

突然、このようなお手紙を差し上げることで、戸惑いを感じておられるかもしれません。先週の休日に林田中学校の生徒の方と触れ合う機会があり、あまりの感動に思わずお手紙を差し上げました。

11月22日・土曜日の昼過ぎに、妻と二人で姫路から国道29号線を山崎ICに向けて、車を走らせていました。北上するにつれて、のどかな田園風景が車窓に展開しました。たまたま交差点で停車した時に「林田大庄屋旧三木家住宅」の案内者板を見つけ、予定とてない気楽な連中だったので、見学していくことにしました。文化財である三木家の住宅は立派なものでしたが、私たち夫婦の感動はそこで案内役をしてくださった2名の女子生徒さんとのふれあいです。

土曜日に、部活でなく、授業の一環でもなく「自分たちが調べて、『すごい』と思ったこの住宅のことをしらせたい。」という思いで、解説をしていただきました。残念ながら、お名前は「高橋さん」という方ともう一名は記憶からこぼれてしまい、申し訳ないことです。

お二人の「解説者」は、たどたどしい場面もありましたし、50代後半の田舎住まいをしている私たちにとっては、住宅にしろ農具にしろ、かつて生活の一部であったものばかりでした。解説そのものに感激したり満足したりしたのではありません。メモ帳を必死に繰りながら、この風格ある邸宅から感じられる歴史の重みや、当時の生活様式について、説明してくださいました。その姿、気くばり、言葉遣いなどの二人から醸し出される心遣いに感動いたしたのです。少し手あかのついた言葉ですが「おもてなし」の気持ちを感じることができました。

最初は、「自分たちの方がよく知っているよ。」という思いから、少し批判的に見ていたかもしれません。でも、そのひたむきさとともに、自分が感じたふるさとの素晴らしさを少しでも来館者に伝えていきたいという真っ直ぐな心を心地よく感じました。自分が生まれ育った地域の歴史であったり資産であったりするものの価値を正しく受け止めている様子を頼もしく思いました。自分の生まれ故郷に対する誇りが育っていることをうらやましくも感じました。

どうか、かかわっていただいたお二人の1年生の生徒さんに、とても豊かな時間を過ごすことができたことへの感謝をお伝えいただければ幸いです。

貴校の先生方のご指導やご実践が生徒の心に届き、素敵な子どもたちが育っていることに敬服いたします。

時節柄、ご自愛いただき、お励みください。乱文にて失礼いたします。

敬具


 

 

 

2014年12月15日 | カテゴリー : ジュニア日記 | 投稿者 : NPO法人 新風林田