イベント・地域情報

林田大庄屋旧三木家住宅・林田藩藩校 敬業館でのイベント情報や地域情報などを発信していきます。
たくさんの方のお越しをお待ちしています。

※イベントによっては変更の場合があります。各お問い合わせ先にてご確認お願いいたします。

イベント

公開15周年特別企画 渡辺うめ農民人形展「あぜみちの詩(うた)」

 

三木家公開15周年記念の特別企画として、渡辺うめ農民人形展「あぜみちの詩(うた)」を開催します。
昭和19年、戦争がひどくなり夫の郷里、兵庫県八鹿町に移り、それ以降但馬の地でうめさんが目にしてきた手作業時代の農村に生きた人々のことを忘れてはすまないという思いで作り続けてきた人形約200点のうち、施設や個人に贈られた人形や作品を約25点、またうめさんに関わる資料を展示します。
但馬の土に生きた人々の暮らしをリアルに再現したうめさんが作られた人形は、想像して作られたものではなく、うめさんの周りで生活していた村のおじいさん、おばあさん、こども達だから見る者の心を捉え、また会いたいと感じ、同じ時を過ごして来た方々には自分の人生と重なるのだと思います。
また、人形に添えられた細やかな農道具も全てうめさんが作っています。実際の道具のサイズを測り、1つ1つの部品を縮尺通りに作っているからこそ、その時代の農民の暮らしが見えてくるのだと思います。
うめさんが作られた人形のほんの一部の展示となりますが、どうぞ会いに来てください。お待ちしています。

開催期間 令和7年9月26日(金)~令和7年10月20日(月)
公開日  金・土・日・月・祝
公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
入館料  一般310円・高大210円・小中100円
姫路市高齢者優待カード・どんぐりカード・障がい者手帳等ご利用可能

渡辺うめ農民人形展開催記念トーク 
「 心のふるさと ーうめさんが残したかったものー 」
開催日  令和7年9月26日
開催時間 11:00~12:00
会場 林田大庄屋旧三木家住宅
講師 石野 眞菜さん(渡辺うめさんのご長女)
   吉田 ふみゑさん(渡辺うめ人形友の会代表)
※参加費無料(別途入館料必要)

2025三木家観月会-月あかりコンサート-

林田大庄屋旧三木家住宅は、平成22年7月1日に公開記念式典を挙行し、翌日7月2日より一般公開が始まリました。
多くの方に姫路三木家を知っていただこうと地域の方々の協力をいただきながら様々なイベントを行なってきました。これまで多くの方に支えていただき、お陰様で公開15周年を迎えることができました。

しかしながら、ここ数年の異常とも言える夏の暑さの中での記念イベントは危険と考え、林田大庄屋旧三木家住宅公開15周年記念イベントの時期を秋に行なうこととしました。

例年多くの方にご参加いただく「三木家観月会 月あかりコンサート」を皮切りに、「渡辺うめ農民人形展 あぜみちの詩(うた)」、姫路藩御用能楽師 江崎欽次朗さんをお迎えして『能 敦盛(あつもり)の物語』を中心に楽しい能楽トーク「能楽」ちょい学びを開催します。皆様のご参加をお待ちしております。

2025三木家観月会-月あかりコンサート-

初秋の月明かりの中、重厚な茅葺きの日本家屋“林田大庄屋旧三木家住宅”を会場に「三木家観月会」を開催します。

月あかりコンサートでは、主屋入口前の中庭にステージを設置。
「清水西谷」〈絃楽ユニット〉の清水泰明さん・西谷牧人さんをお迎えして、いつもとはひと味違うコンサートを開催します。幻想的な月あかりと弦の織りなす音の調べ、江戸時代の建物「三木家」を舞台背景とした月あかりコンサートと、庭園での
時の流れとともに変わる手作り灯りをお楽しみください。行灯や陶製の灯りにきっと心和む一時を満喫していただけることと思います。

  • 会場 林田大庄屋旧三木家住宅
  • 開催日時 令和7年9月23日(火・祝)17:30~20:00
  • 開門時間 17:30
  • 公演時間 18:00~19:00
  • 閉門時間 20:00
  • 参加料 無料(別途三木家入館料が必要です。)
  • 三木家入館料 一般310円・高大210円・小中100円
    姫路市高齢者福祉優待カード・どんぐりカード・障がい者手帳等ご利用可能(入館料減免)
  • 観月会準備中(14:00~16:00)の間もご見学いただけます。
  • 16:00~17:30の間は一旦閉門させていただきます。ご了承ください。
  • 夜間イベントのため、主屋周辺の見学のみとなっております。
  • 雨天の場合は、主屋内にて開催となります。
  • 事前予約不要

ちらしの印刷はこちらから(PDF)
表面はこちらから裏面はこちらから

月あかりコンサート

 

公開15周年となる今年は、特別企画。「清水西谷(しみずにしや)」〈絃楽ユニット〉のお二人が奏でるいつもとはひと味違う生のステージを間近に感じて頂きながら、三木家ならではの観月会の一時をお過ごしください。

プロフィールを見ていただきますとお分かりになるように、清水泰明さんは姫路市林田町ご出身。ぜひ三木家の観月会にとご出演依頼をしたところ快くお引き受けくださいました。東京から西谷さんとともに駆けつけてくださいます。どうぞお楽しみに。

公演時間 18:00~19:00
会場 中庭

清水西谷

東京交響楽団首席ヴァイオリン奏者の清水泰明と、元・首席チェロ奏者の西谷牧人により結成された新しい形の弦楽ユニット。
「自分たちの作った音楽を自分たちだけの手で」をモットーに、全曲オリジナル&2人だけの手によって多重録音で制作されたCD 「KODO 」で2015 年にデビュー。
高橋真梨子、Cocco 、手嶌葵、シャンティなどのアレンジやサポートも行うなど精力的に活動をしている。
2022年、セカンドアルバム「TRIO」をリリース。自作自演ユニットとして、更に進化を続ける。

清水西谷のホームページはこちらから

ヴァイオリン 清水 泰明(しみず やすあき)

姫路市林田町出身。
国立音楽大学ヴァイオリン科を首席卒業。

卒業時に「矢田部賞」受賞。
コンポーザー・プロデューサー、アレンジャー、ヴァイオリン奏者として、小柳ゆき「remain〜心の鍵」をはじめ、岡本真夜など多くのアーチストの楽曲に参加。
作編曲はもとより、ピアノ、ヴァイオリン、ビオラなど、収録のほとんどの楽器を担当、自作自演の音楽製作をしている。
また、ヴァイオリン奏者として、河口恭吾氏のシングルCD「桜」において作曲家・ピアニストの故・深町純氏とのデュオバージョン制作など、有名ミュージシャンとのセッション・レコーディグ参加。
2010 年には、ミューザ川崎シンフォニーホールで上演された「ランチ&ナイトコンサート」 において、ヴァイオリニスト高木和弘氏脚本による音楽劇「もみの木~O tannenbaum~」 の音楽制作を担当。
現在、東京交響楽団 第2ヴァイオリン首席奏者。

チェロ 西谷 牧人(にしや まきと)

奈良県出身。
東京藝術大学及び大学院を
修了後、インディアナ大学にて
研鑽を積む。
河野文昭、菊地知也、堤剛、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。
2005年帰国し、佐渡裕氏率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団創設メンバーとして在籍(〜2008年)。
大谷康子弦楽四重奏団、小松亮太タンゴ楽団、霧島国際音楽祭、硬派弦楽アンサンブル「石田組」、東京グランドソロイスツ、テレビ朝日「題名のない音楽会」などに出演、多岐にわたる演奏活動を行なっている。
2013年度青山音楽賞受賞。
2008〜2016年東京藝術大学非常勤講師、2008〜2019年まで東京交響楽団首席チェロ奏者を務める。
2022年6月ソロアルバム「STORY」、2023年ハルカストリングス「風の中の夢」をリリース。
2024年より愛知県立芸術大学准教授、及び兵庫芸術文化センター管弦楽団ミュージックアドヴァイザー。

曲目

  • KODO
  • Frost Flower
  • 15
  • その他

※都合により変更となる場合がありますのでご了承ください。

手作り灯り

三木家の庭園では陶製の灯りが足元を照らし、時間を追うごとに灯りの変化を楽しむことができます。
また、主屋の中では手作りの柔らかな行灯の灯りが三木家の建物だけでなく、心をも照らしてくれます。
辺りが暗くなるころには虫の音も聞こえ、月あかりと手作りの灯りとのコラボレーション、里の秋を満喫してください。

林田七夕祭り 同時開催 横田京悟油彩画展(終了しました)

林田七夕祭り

昔ながらの行事を開催している林田大庄屋旧三木家住宅。7月7日は七夕、五節句のうちの1つです。

五節句とは、
「1月7日 人日(じんじつ)の節句」
「3月3日 上巳(じょうし)の節句」
「5月5日 端午(たんご)の節句」
「7月7日 七夕(しっせき)の節句」
「9月9日 重陽(ちょうよう)の節句」 
です。

中国の陰陽説において奇数は陽・偶数は陰とされ、奇数が重なる日は良い日なのですが、良すぎて災いが起こるのを払う厄除けやお祓いが行われ、それが日本の農耕を行う風習と合わさり節句として定着しました。

七夕とは、棚をつけた機織り機のことで、中国の牽牛星(けんぎゅう、彦星のこと)と織女星(おりひめ)が一年に一度近づくことから生まれた伝説の星祭りと、七夕ではたを織る棚機女(たなばたつめ)に技術の上達を願う日本古来の風習が結びついてできたものだそうです。

今年は、彦星と織女星は逢えるでしょうか

三木家の軒先や厩の前などに七夕飾りなどを施します。また、林田っ子が小さな手で頑張って絵を描いたり、シールを貼って作り上げた風鈴を主屋や長屋門入口に飾ります。厩の前の笹には皆様の願い事を短冊に書いて飾ることができます。ぜひ一緒にご参加くださいね。

横田京悟油彩画展 ~ふるさとの町並みと虫たちの世界展~

過ぎ行く時の記憶 200号

森の中の和平交渉 100号

たつの市在住の横田京悟さんの油彩画展を三木家で開催します。

龍野の町並みや虫たちの世界を油彩画で表現されておられる横田さんの素晴らしい作品ばかりです。
油彩画の持つ鮮やかな発色、細部の表現、重厚な質感、透明感のあるグラデーションは、実際に見ないことには分かりません。どうぞお越しください。お待ちしています。

作者 横田京悟さんの一言

生まれ育ったふるさとへの愛情と懐かしさを表現できれば…、との思いで40年間描き続けてきました。

また、子どもたちが自然に触れ親しむことの大切さを感じ、絵本「にらめっこしましょ むっしっし」シリーズ4冊を発刊しました。その虫たちの世界を描いた原画と油彩画で表現した作品を龍野の町並みとともに展示します。

横田京悟さんプロフィール

【経歴】
三軌会会員 審査員、兵庫支部長
日本美術家連盟会員

【受賞】
三軌会賞、三軌会会員優賞
第33回国際平和美術展inユネスコ・パリ本部出展
近代日本美術協会本展新人賞、関西展理事長賞、大阪府知事賞、兵庫県知事賞

 

林田七夕祭り 同時開催 横田京悟油彩画展 ~ふるさとの町並みと虫たちの世界展~

  • 開催日 令和7年6月20日(金)~7月21日(月)
  • 公開日 金・土・日・月・祝
  • 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
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ゆたりん情報

ゆたりん10周年記念大創業祭(終了しました)

 

姫路市林田町にある天然温泉『姫路市はやしだ交流センター ゆたりん』の10周年を記念してゆたりん大創業祭を開催します。皆様お揃いでどうぞお越しください。

  • 開催日:平成29年4月9日(日)
  • 開催時間:9:00~16:00
  • 小雨決行

憩いの広場(農産物直売所前)プログラム

9:00~カラオケ大会
10:00~開会あいさつ
10:20~林田中学校筝曲演奏
10:50~キャラクター集合
11:10~KRD8ショータイム
12:05~アロハ ココナッツ
12:40~野華太鼓グループ
13:25~ジャズバンド中島
14:10~SHIKISAIS舞台あいさつ

SHIKISAISショータイム
演奏場所 館内:畳の間
演奏時間 【第1部】14:30~  【第2部】15:30~

 

姫路市のご当地アイドル紹介

『KRD8』

黒田官兵衛のKuRoDaの『KRD』と
精鋭”黒田八虎”にちなんで『8』と命名

 

『SHIKISAIS(しきさいず)』

関西圏を中心に活動。高校の同級生同士のユニット。
ユニット名は高校の名前から命名したのだとか。
どこの高校かわかるかな

 

大抽選会 9:00~14:00(売切れ次第終了)

1等 お米30kg 他豪華景品 一回100円

うまいもんテント村

ラーメン 唐揚げ ポップコーン
たこばん 筍ご飯 一口たい焼き
かまぼこ 焼きそば シフォンケーキ
天ぷら たこ焼き 菓子類
漬物 ポテト フリーマーケット
わかめ 紅ずわいがに 山野草販売

◆木工教室  ◆ミニSL  ◆ハーレー試乗会  ◆消防自動車展示  ◆パトカー展示 etc

 

まだまだ、これまでの感謝を込めて、皆さんに楽しんでいただけるようなイベントが目白押しです。ご家族揃って、お友達とあるいはグループで、ワイワイガヤガヤと楽しんでください。

創業祭その1

回数券を3枚集めると・・・入泉券2枚プレゼント

  • 平成29年3月1日(水)から4月30日(日)まで

創業祭その2 ご入泉のお客様限定感謝祭

 ガラポン抽選会(空くじなし

  • 平成29年4月1日(土)から4月9日(日)まで

 

創業祭その3 農産物直場所大感謝祭

もってけドロボー『玉ねぎ・人参の袋詰め放題』 1回200円

いくら詰められるか腕の見せ所

  • 平成29年4月2日(日)9:30~16:30
  • 平成29年4月9日(日)9:30~16:30

      

 

創業祭その4 レストラン大感謝祭

定食をご注文のお客様には コーヒー無料サービス

10周年記念スペシャル定食 『憩い御膳(仮名)』限定一日10食限り(1,200円相当)を、感謝を込めて1,000円(税込)にプライスダウン(期間限定※)

いづれも平成29年4月1日(土)から4月30日(日)まで

曜日によりご注文頂けない場合があります。下記のお問い合わせ先にてご確認ください。 

 

創業祭その5 カイロプラクティック大感謝祭

1時間以上マッサージの方には 入泉券1枚プレゼント

  • 平成29年4月1日(土)から4月9日(日)まで 

記念講演会開催 参加費無料

  • 開催日:4月10日(月)
  • 開催場所:JA兵庫西林田支店2階 多目的ホール
  • 講演時間:午前11時~
  • 講師:香寺ハーブガーデン代表 福岡嬢一氏

皆様お誘い合わせ手の上、ぜひお越しください。

主催
 林田地域振興組合
後援
 姫路市
 JA兵庫西姫路西部営農生活センター
 林田農産物直売会
 林田・伊勢地区連合自治会
 NPO法人新風林田
 各種団体

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地域情報

太市『たけのこ祭り』(終了しました)

林田町のお隣、太市で開かれる『たけのこ祭り』

柔らかくて日本一おいしいと評判の朝掘り竹の子を特別価格にて販売します。どうぞお越しください。

ついでに、ちょっと足を延ばして林田町にある兵庫県重要有形文化財林田大庄屋旧三木家住宅』や天然温泉ゆたりん』にもお越しください。林田大庄屋旧三木家住宅ではちょうど『端午の節句展 ~五月人形と武者のぼり~』を開催しています。みごとな武者のぼりは必見です。お待ちしています。

  • 日時 平成29年4月22日(土) 11:00~
  • 会場 姫路市太市中275-1 桜山公園
  • 雨天決行

◆筍販売は12:00~

◆若竹太鼓・キッズダンス・竹工作実技 11:00~

◆必見『プロのシェフによる筍料理実演』

◆筍天ぷら試食・筍つくだ煮試食

◆筍天ぷら販売・筍ごはん販売・地元名産出店

◆豪華景品抽選会・・・生筍購入者には抽選券進呈

◆同時開催 採れたて新鮮 地元農産物『旬彩蔵』出張販売

【主催】

太市連合自治会 筍祭り実行委員会

【共催】

太市筍組合・JA姫路西・NPO法人コムサロン21

【協力】

太市婦人会・スポーツ21・老人クラブ・子ども会・消防団・たけのこ会・ふれあい喫茶・生活改善グループ・石倉グループ

お問い合わせ 姫路市立太市公民館 TEL079-269-1374

 

林田にコウノトリが飛来しました。

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5月29日、林田町奥佐見地区の田んぼで、代かきという田植えの準備をしている作業の最中にコウノトリが飛来しました。

代かきの頃になると田んぼには、コウノトリの餌となるドジョウ・オタマジャクシ・カエル・ミミズなどがたくさんいます。きっと餌を求めておりてきたのでしょう。

韓国に飛んで行ったコウノトリもいるのだとか・・・。その逆に、韓国生まれのコウノトリが日本へ来たこともあるようですが、まさか林田にも飛来すると思ってもみませんでした。

足輪からすると、どうも「J0028♀(2011年4月豊岡市城崎町戸島人工巣塔生まれ)」のようです。2016年2月には福井県越前市白山地区で目撃されており、直線距離で170km以上離れていますが、いろいろなところを寄り道して林田に来たのでしょう。

幸せを運ぶといわれているコウノトリですが、いいことがあるといいですね。

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情報・写真提供:姫路市林田町六九谷の三木正秀様

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写真提供:姫路市林田町奥佐見の矢野俊朗様

 

幻のやきもの『林田焼』と幕末勤皇の詩人『河野鐵兜展』(終了しました)

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江戸時代前期の幻のやきもの『林田焼』と幕末の林田に深く関わり林田藩 藩校“敬業館”の教授として儒学はもとより国学・雅楽・薬草学・漢学に至るまでの博学であり、播磨一帯に多くの功績を残した『河野鐵兜』展を開催します。今年は河野鐵兜没150年にあたります。播磨地方の歴史の一面をどうぞご覧ください。

  • 会場 姫路市立書写の里美術工芸館 2階会議室
  • 会期 平成28年6月4日(土)~12日(日) (月曜休館)

林田焼

 林田焼は江戸時代前期に西播磨地方では一番古くから焼かれた焼き物で、京都で活躍した“野々村仁清”が林田に来訪し指導したとの伝説があります。証拠資料はありませんが、古清水焼の色絵や鉄絵の上品な雅陶品が残っていますので仁清と林田焼の関係は否定できないと述べている研究者もあります。

 林田藩3代藩主 建部政宇(たてべ まさのき 1642~1716)が地元産業奨励のため姫路市林田町八幡宇河内東山麓と上構鴨池の西北丘陵地の2ヶ所に窯を築き製陶したと伝えられています。長皿・扇面皿・香炉・茶碗・向付などに赤字で陶印がある半陶半磁の色鮮やかで高雅な作品であります。胎土や秞調が京焼と似かよっているので見分けが難しいところがありますが、貫入を意識して誇張したつくりはよく見ると区別ができます。資料・文献が非常に乏しく藩窯として焼成された期間がわずか数十年であること色絵の鮮やかなこと、仁清の来訪などの要素が加わって林田仁清焼まさに幻の陶器といわれています。

河野鐵兜

 郷土の偉人である河野鐵兜先生は文政8年(1825)に網干の余子浜に医を業とする家に生まれました。5歳の時から父について漢籍を学び、15歳の時に一夜にして漢詩を100編つくりあげ、神童と呼ばれるなど、儒学・国学・漢詩・和歌などに秀で特に「芳野」の詩は、梁川星厳・藤井竹外とともに芳野三絶と言われ全国的にも知られています。

 嘉永4年(1851)27歳の時に林田藩主 建部政和により、林田に居を移しました。そして、43歳で没するまで全国から多くの志士・文人・学者が河野鐵兜のもとに訪れ、この林田に足跡を残しました。林田の自然を詠んだ詩も多く残され地域の誇りとして、今もなお、人々の心に生き続けています。河野鐵兜を葬った道林寺は建部候の菩提寺であり、河野鐵兜は道林寺あたりの四季折々の情景を好み、よく訪れていました。この墓は後に追分の峠の墓地に改葬されました。

林田藩と敬業館

 林田藩の成立は豊臣政権下で尼崎群代700石であった建部光重の子・政長が藩祖であります。建部氏は外様大名でありながら、明治維新まで10代 政世まで250年余り林田藩を治めました。江戸幕府の間、播磨地方において国替えがなく藩を治めたのは林田藩のみです。また3名の藩主が大番頭となっています。中でも、3代 政宇は第13代伏見奉行になり、後に寺社奉行にもなっています。

 7代 政賢は寛政6年(1794)に藩校 敬業館を開きました。9代政和は大番頭として京都、二条城守護に就き、藩校 敬業館振興のため、藩校の講師に河野鐵兜や石野廣裳を迎えました。藩校へは、士族の子弟は8歳になると入学し、16歳で卒業しました。また、学術品行に優れた者は藩費で遊学させるほか、庶民でも志願者は入学を許され、授業は一様に区別なく行われていたといわれています。この敬業館の講堂は文久3年(1863)に焼失ののち復興、今は県下に残る唯一の藩校の建物としています。林田藩は明治4年(1871)、廃藩置県により林田県となり、その後、飾磨県を経て兵庫県に編入されました。

大番頭 おおばんがしら

江戸幕府において江戸城大手門など江戸城を警備する「大番組(おおばんぐみ)」の頭(隊長)です。武官で最高の地位であり、5千石級の旗本や1万石級の譜代大名がその職に就きました。

 

【主催】

林田敬業の会

【後援】

姫路市教育委員会
林田地区連合自治会
伊勢地区連合自治会

 

姫路市立書写の里美術工芸館

〒671-2201 姫路市書写1223番地
TEL.079-267-0301
FAX.079-267-0304 

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イベント・地域情報」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 姫路市イベントカレンダー2017 | 姫路の超ローカル情報バラエティーサイト

  2. ピンバック: 近畿地方のひな祭りイベント2024 - おでかけインフォ〜家族と楽しむ外遊び

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