まぼろしの焼き物とされる『林田焼』と林田藩 藩校 「敬業館」の教授であった『河野鐵兜展』を三木家で開催しました。
また、例年開催している手作りによる『蔵の作品展』を同時開催しました。
林田焼と河野鐵兜展
江戸時代初期の頃とは思えない見事な数々の林田焼(34セット)が三木家の座敷に並び、三木家を訪れる方々を魅了しました。林田に住んでいても林田焼を知らない人も多く、歴史のある林田を再認識するとともに林田町内外の多くの方に見て頂くことが出来ました。
また、河野鐵兜展では、三木家の内蔵に河野鐵兜が残した24点の掛軸・扁額・屏風などを展示し、吉野三絶など他ではなかなか見ることのできない掛軸も並び、見て頂くことができました。期間中に、「実は我が家にも秀野と書かれた掛軸があり、これも河野鐵兜さんが書かれたものでしょうかと」との問い合わせがあるなど、ハプニングもありました。色々な名前を持つ河野鐵兜先生ですが、秀野もその一つです。しかし、鑑定などは決して素人にはできるものではありませんので、名前の事のみお伝えしました。
そして、11月19日(土)に開催された“公開パネルディスカッション 「河野鐵兜ってどんな人?!」”では、河野鐵兜を様々な面から語っていただき、林田を舞台に幕末の勤皇に大きく関わっていたことを知る事もできた良い機会となりました。
蔵の作品展と手作り教室
三木家にある米蔵・新蔵をはじめ、奥座敷・離座敷も使い、様々なジャンルの手作りの作品(359点)が並び、手作りのあたたかさと作り手の匠な技と心を感じる素晴らしい作品展となりました。
また、今年は期間中に初めて手作り教室を開催しました。11月23日(水・祝)には「花結び」、11月27日(日)には「小袱紗作り」を体験しましたが、講師である斎藤先生から作り方の手ほどきだけでなく、相手を思いやる気持ちから生まれる作法なども教えていただき良い機会となりました。