端午の節句展『五月人形と武者のぼり』

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林田大庄屋旧三木家住宅が平成22年7月2日に公開されて以来、初めて端午の節句展を開催しました。

大きく育てるまでが大変だった時代、子供の立身出世と不老長寿を願い武者人形・鎧兜や武者のぼりを飾っていたようです。雛飾りと同じように添えられた装飾品にも一つ一つ意味があることがわかりました。またこいのぼりの原型と言われる武者のぼりを三木家の太い梁を使い展示しました。長い物で10メートルの長さののぼりです。もともとは武家社会で家紋のはいった幟を背に挿し、戦をしていたものを5月頃虫干しを兼ね、立身出世を願い建てていたそうです。それをみた平民が真似をして武者のぼりを建てていたと謂われています。

その後、武者のぼりに古来より描かれていた鯉の滝登りという立身出世の図柄(古代中国の『急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる』という「登竜門」の古事が元になって考案されたもの)から作られた鯉の小旗が、江戸中期ごろに作られ、それがやがて現在の吹き流しタイプのこいのぼりに変化したとされています。幟の形をしていないのに「鯉のぼり」と言われる所以かもしれません。

また、5月5日(火)のこどもの日には、本物そっくりの段ボール製甲冑の着付体験を行いました。甲冑を身にまとい気分は武士そのものです。ちなみに本物の正式な甲冑姿は太刀も入れると30kgはあったそうです。

写真でもう一度ゆっくりご覧ください。