蔵の作品展2015

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林田大庄屋旧三木家住宅にある蔵を使った手作り作品展。今年もいろいろな作品が寄せられ、米蔵を中心に彩りを添えてくれました。

特別企画として

兵庫県伝統工芸品の『赤穂 雲火焼』、日本庭園の伝統技法『水琴窟』

同時開催として

姫路生涯大学校 版画コースOB すずめの会 『版画展』
新日鐵住金 木彫りサークル 『能面展』
原田千恵子 『陶磁器展』

など、多彩に開催し、深まりゆく秋とともに楽しんでいただきました。水琴窟の音を出せないのが残念ですが、もう一度写真でご覧ください。

  • 開催期間 平成27年11月20日(金)~平成27年12月7日(月)
  • 期間中の入館者数  646人 

 

林田新発見ツァー 秋彩づくし

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神姫観光とゆたりんとのコラボツァー『-姫路市林田新発見ツァー- 秋彩づくし』。連休の中日にあたる11月22日(日)に実施されました。林田は意外と知られていませんが、姫路もう一つの城下町です。

【 里芋掘り~ゆたりんでゆったりお風呂~芋煮会と秋彩御膳の昼食会~ヤヱガキ酒造酒蔵見学~八幡神社と佐見山城跡~敬業館~林田大庄屋旧三木家住宅 】と秋の林田を満喫していただきました。ただ、ちょっと残念だったのは昨年は見事な紅葉だったのですが、紅葉のタイミングが少し遅れてしまったことでした。自然にはかないません。

また、こんな企画がありましたら皆さんも参加してみませんか

どうぞ林田へお越しください。

 

ふるさとを詠む -林田伊勢児童生徒俳句展-

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林田校区全児童生徒のふるさと“林田”を詠んだ俳句展を地元の文化財『林田大庄屋旧三木家住宅』で開催しました。素直な気持ちで詠んだ児童生徒の句は、その情景が頭にふっと浮かび、思わずほわっとさせるものばかりでした。

どうぞもう一度ご覧ください。

最優秀賞

小学校低学年の部

  • うんどうじょう とんぼおいかけ ぼくもとぶ
    林田小学校 一年 三木 太陽
  • いせのさと しずかな中に 虫のこえ
    伊勢小学校 二年 中村 迅

小学校中学年の部

  • さくらさき いろとりどりの ランドセル
    伊勢小学校 三年 増田 佳帆
  • もみじがり しんくにそまる カーペット
    林田小学校 四年 赤松 聖愛

小学校高学年の部

  • 春の木は 桜がいっぱい つまってる
    伊勢小学校 六年 藤島 匠矢
  • 谷の奥 きりが立ちこめ 水の声
    林田小学校 六年 石原 志穏

中学校の部

  • 林田の 夏風の音 耳すます
    一年 湯浅 桃花
  • セミが鳴く 三木家の庭に さす日射し
    一年 松ヶ下 孔人
  • 下り坂 かげろうゆれる 夏日和
    二年 森 涼歌
  • 遊歩道 バッタ横切る 帰り道
    三年 山本 茜

 

林田小学校  126名
伊勢小学校  56名
林田中学校  142名
合計     324名

 

 

 

観月会

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昨年に引き続き、三木家では二回目となる観月会。姫路市やたつの市でも色々なところで観月会が行われ、それぞれの所でたくさんの方が綺麗なお月さまに魅せられたことでしょう。

今年の三木家観月会では尺八と篠笛の月あかりコンサートを開催。姫路城観月会に出演されたことのある原田頑山氏の尺八や木村友一氏のシンセサイダーとのコラボ、また地元林田に在住の矢野博愛氏の篠笛は、日本古来の伝統楽器を守りながらも新しい曲に挑戦し取り組んでおられるなどその姿勢と奏でる心地よい音色に時を忘れ聞き入ってしまいました。

また、色々な行灯や提灯、陶製の灯り、手書きの和紙など手作りのあかりが足元をやさしく照らし、時間を追うごとに灯りが変わり楽しめました。

中庭では地元の茶道の会の方や中学生にもお手伝いいただき、三木家の観月会に来て頂いたお客様にお抹茶とお月見団子のおもてなしを楽しんでいただくことができましたが、こちらの予想をはるかに超えたお客様が足を運んでいただき準備が足りなかったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

今年の三木家の観月会にお越し頂いたお客様にお礼とそして地元のたくさんの方のご協力にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

林田七夕まつり&昭和レトロ模型展

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今年で5回目となる林田七夕まつり。7月2日の公開記念日は休館日となるため翌7月3日(金)に一日無料開放しました。

中庭には大きな仙台七夕のような飾りをあげ、林田っ子によるかわいい笹飾りを寄せていただきました。昔ながらの七夕飾りも地域の方から寄せられ、三木家主屋入口の軒下や式台に置かれた笹に飾り付けました。

また、特別公開として姫路市に在住の加瀬康之氏より昭和の町並みを再現したミニチュア模型をお借りして展示。工場の工員・旋盤の機械・中華料理屋で食事中の家族などリアルなまでに再現した街並みを見ていると何やら会話まで聞こえてきそうなくらい見入ってしまいました。

町の中で子どもたちが遊び、世代を越えて自然に声を掛け合って生きていた時代のように思います。テレビが出始め多くの人が電気店に群がっていた時代もありました。そんな時代を思い出して下さい。

もう一度どうぞご覧ください。

 

端午の節句展『五月人形と武者のぼり』

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林田大庄屋旧三木家住宅が平成22年7月2日に公開されて以来、初めて端午の節句展を開催しました。

大きく育てるまでが大変だった時代、子供の立身出世と不老長寿を願い武者人形・鎧兜や武者のぼりを飾っていたようです。雛飾りと同じように添えられた装飾品にも一つ一つ意味があることがわかりました。またこいのぼりの原型と言われる武者のぼりを三木家の太い梁を使い展示しました。長い物で10メートルの長さののぼりです。もともとは武家社会で家紋のはいった幟を背に挿し、戦をしていたものを5月頃虫干しを兼ね、立身出世を願い建てていたそうです。それをみた平民が真似をして武者のぼりを建てていたと謂われています。

その後、武者のぼりに古来より描かれていた鯉の滝登りという立身出世の図柄(古代中国の『急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる』という「登竜門」の古事が元になって考案されたもの)から作られた鯉の小旗が、江戸中期ごろに作られ、それがやがて現在の吹き流しタイプのこいのぼりに変化したとされています。幟の形をしていないのに「鯉のぼり」と言われる所以かもしれません。

また、5月5日(火)のこどもの日には、本物そっくりの段ボール製甲冑の着付体験を行いました。甲冑を身にまとい気分は武士そのものです。ちなみに本物の正式な甲冑姿は太刀も入れると30kgはあったそうです。

写真でもう一度ゆっくりご覧ください。

 

敬業館 伝統芸能体験『みんなで遊ぼう!』

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寛政6年(1794)に林田藩7代藩主 建部政賢により創建された『林田藩藩校 敬業館』。兵庫県下に唯一残る藩校です。藩校であるため士族の子弟が通っていた学校ですが、林田藩では優秀な町民でも受け入れて一緒に勉学に励んでいたと記録に残っています。 この姫路もう一つの城下町”林田”に残る文化財「敬業館」を会場に、日本の伝統芸能である「和太鼓」「三線」などの歴史そして実際に体験し、みんなで演奏会を実施しました。 まちづくり活動などに取り組むNPO法人 えぇもんさんが企画担当。民謡集団 鯱のメンバーさんに和太鼓、そして林田出身の福井大輔さんが沖縄民族楽器 三線を指導していただき、楽しく時間を過ごすことができました。 また、ゲストに加古川市を拠点に活動している DANCE F カンパニー 騎勇舞のパフォーマンスライブをまじかで見ることができ、フリースタイルダンスの醍醐味も感じ取ることが出来ました。  

林田ひな祭り

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林田大庄屋旧三木家住宅が一般公開されてから毎年開催されている林田ひな祭り。今年は愛らしい手作りのお雛様や雛飾りに加え、林田大庄屋旧三木家住宅と時を同じくした江戸時代の『享保雛』・『紙雛』など時代を感じさせるお雛様が並び、明治・大正・昭和・平成と時代(とき)を越えてひな祭りを楽しんでいただきました。 いつも、お雛様を並べる時に男雛と女雛の位置にほんとはどっちと悩んでいましたが、今回のひな祭りで私たちスタッフも勉強させていただきました。色々な説がありますが、一つの答えとして、

  • 古来日本では、向かって右側を位の高い位置としていました。それは、京都御所の紫宸殿が南向きに建てられており、太陽は東から昇りますがその太陽の光を最初に浴びる側、すなわち向かって右を上座としていたからです。
  • しかしながら明治維新となり西洋文化が入り、皇居内においても向かって左を上座とする国際儀礼が取り入れられるようになり、大正天皇即位の礼の時に西洋式にならった位置で行われる予定でしたが、その時皇后がご懐妊中で大正天皇お一人で臨まれ、昭和天皇即位の礼の時に初めてお二人揃って臨まれた事により、それ以降のお雛様は向かって左に男雛、向かって右に女雛になりました。
  • 全国的には現在の位置と同じになっていますが、伝統を重んじる京都だけは『京雛』として昔ながらの向かって右を上座とする伝統を残し守っています。

伝統行事である節句を昔ながらに、そして現代を取り入れながら守っていく大切さも感じました。 もう一度ゆっくりご覧ください。  

特別展 『雅-時代(とき)をこえて-』

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 手作りお雛様

同時開催 『ありがとう』命ほっこり明かり展

蔵の作品展

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今年で5回目となる『蔵の作品展』。林田にお住まいの方や林田にご縁のある方から寄せられた見事な手作り作品を三木家にある米蔵を中心に主屋の奥座敷・離れ座敷に作品を展示しました。

また今年は主屋の表座敷では、ちりめん細工『安達美智子展』、表台所では陶磁器『原田千恵子展』、内蔵では能面『新日鐵住金 労組 木彫りサークル展』、そして新蔵では『灯りの手づくり教室展』を同時に開催しました。

もう一度ゆっくりご覧ください。


蔵の作品展

 

表座敷 ちりめん細工『安達美智子展』

 

 

表台所 陶磁器『原田千恵子展』

 

内蔵 能面『新日鐵住金 労組 木彫りサークル展』

 

新蔵 灯りの手作り教室展 山本真由美主宰

特別企画 渡辺うめ人形展『あぜみちの詩』

あぜみちの詩

林田大庄屋旧三木家住宅 竣工5周年記念 特別企画として開催された 渡辺うめ人形展『あぜみちの詩』。渡辺うめさんが見てきた農家の暮らし・真剣に生きることに向き合い支えあう家族・その時代の農道具たちそれらを忘れてはならないと人形に託し作ってきたその人形を30体と特別公開として近年では公開されていない2点をお借りして人形展を開催しました。

林田大庄屋旧三木家住宅は江戸時代より大庄屋を務め、長い歴史の中で庄屋として責務を果たしてきた云わばお百姓さんとは相反する場所になります。それだけに、ここでこの人形展を開催し、『歴史の一端を垣間見て欲しい』『うめさんの人形をたくさんの人に見て欲しい』と思っていました。

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その、渡辺うめさんが人形展がオープンして間もない9月16日に107歳でご逝去され、林田大庄屋旧三木家住宅での人形展は竣工5周年記念を差し替え、遺作展として開期終了まで開催することになり、私達はうめさんから『最期の贈り物』を頂く形となりました。亡くなられたことが報道されてからは、受付に列ができるほどたくさんの方が訪れました。

人形展最後の日は台風となり警報が朝早くから出ていたものの、最後の日とあり、とにかく午前中だけでもと三木家の門を開けました。最後の最後までたくさんの方に林田大庄屋旧三木家住宅に足を運んで頂き、9,956人の方に見て頂く事ができました。皆さんの人形を覗き込んでは笑顔となるお顔が忘れられません。本当にありがとうございました。

人形展が終了した後も、まだ人形展が開催しているかもと三木家まで足を運んでくださる方もおられたり、また、人形展の時はゆっくり建物を見れなかったので今日はゆっくり見に来ましたと再訪して下さる方があるなど、申し訳ない想いと嬉しさでいっぱいになりました。人形展の活動報告が遅くなってしまいましたが、見た方も見れなかった方もどうぞご覧ください。

最後に人形展開催に色々ご協力いただいた方々へお礼を申し上げると共に、渡辺うめさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

スタッフ一同

渡辺うめ人形展『あぜみちの詩』
開催期間:平成26年9月12日(金)~10月13日(月・祝)