端午の節句展『五月人形と武者のぼり』

江戸時代には我が子の立身出世を願い、庭に建てられた「武者のぼり」。明治・大正以降は時代の流れとともに鯉のぼりが主流となりました。
武者のぼりは鯉のぼりの原型とも云われていますが、戦国時代の世に背中に家紋の入った幟を挿し、戦っていましたが、5月頃に庭で虫干しをしていたのを庶民が見て、家紋や名前などない庶民は、幟に武者の絵を描いて真似たものが流行ったという説があります。

その絵の中の一つに中国の古事にならった『登竜門』(鯉が急流を登り登竜門をくぐると龍になる)の絵柄から、おまけで鯉のおもちゃが付いていたのが時代の流れと共に現在のこいのぼりになったと言われています。登竜門の絵柄は現在もお宮参りや七五三の男の子の衣裳によく描かれています。

今年は武者のぼりの展示に趣向を凝らし、しんしばり風に展示。間近に武者のぼりを見ることができ、楽しんでいました。

また、5月5日のこどもの日には、三木家の裏庭にミニSLが登場。ちびっこが集まり楽しんでました。表ではスタジオリムズによるリズムダンスを披露。大きな拍手の中、元気よく踊りを見せてくれました 。

また、訪れたお客様の厄払いにと主屋入口の軒に昔ながらの菖蒲の葉を飾り、懐かしい光景に足をとめる方もおられました。

もう一度写真でお楽しみください。

林田ひな祭り

時代の流れとお雛様の移り変わりをうかがわせる『林田ひな祭り』。江戸時代のお雛様から現代風の平成のお雛様や本物の造りとなんら変わらない漆塗りのひな道具、茶道具、お雛様にまつわる市松人形など様々に展示しました。

お雛様・お内裏様のすわる位置をお雛様が作られた時代に合わせ展示していると、お客様から右と左の違いなどを質問をうけました。

古来日本では、皇居の紫宸殿に太陽の光が一番先にさす方が偉い側(向かって右の位置にあたります)としていました。しかし、明治になり西洋文化が入るようになって、皇室でも取り入れるように決まった際に向かって左が偉い側とされていた西洋式に変えました。その後、大正天皇の即位の礼の時は皇后さまがご懐妊中であったことから天皇お一人で臨まれたそうです。そして、昭和天皇の即位の礼の時に初めてお二人で臨まれ、その時に立ち位置がいままでとは入れ替わりました。それからのおひな様もそれに倣い現在の位置へと変わりました。しかし、京都だけは昔のしきたりを守り京雛として残ったといわれています。

また、江戸時代と明治に入ってからの着物の色味などの変化など直に見ることができる林田ひな祭りは、江戸時代の遺構林田大庄屋旧三木家住宅と相まって訪れるお客様から来年もまた来ますとお声をかけていただき、好評をいただき終えることができました。

平成27年の2月より続けて展示していただていた『ありがとう 命ほっこり明かり展』でしたが、今回の展示終了後、解散されるとお聞きしました。阪神淡路大震災後より活動を続け来られた山本さん、ご自身のお身内も震災に遭われ、慰霊祭の明かりに心を癒され、明かり展を始めたとお聞きしました。参加されておられた方々も時の流れと共にご年齢を重ねられ、皆さんに支えられてここまですることができました。と明るい顔でおっしゃっていたのが印象的でした。

もう一度写真でご覧ください。

 

 

林田ふれあい冬まつり2017&ゆたりんイルミネーション

姫路市はやしだ交流センターゆたりんで毎年開催される『灯りの祭典&林田ふれあい冬祭り』。姫路市林田町の風物詩ともなっているイベント。スポーツ大会で汗をかいて、屋台でうまいもんめぐり、ゆたりんのお風呂に入り、夜はイルミネーションと楽しさ倍増に多くの方が押し寄せ、寒い中にもあったかな日差しの中で、盛大に開催されました。

前日の晩には、林田町では初めてのハンドベル演奏会が開催され、会場となったゆたりん多目的室に多くの方が来られ満席・立見席もでるほどとなりました。

また、『ゆたりん』のイルミネーションが今年も点灯。昨年よりもバージョンアップしたイルミネーションが、夜訪れたお客様の目を楽しませてくれました。

姫路市林田町にある『ゆたりん』での開催ですが、町内外を問わずどなたでも参加できます。今度開催される時は、ご家族・お友達とで楽しい一日を過ごしてください。

 

灯りの祭典

  • 開催日時:平成29年12月16日(土) 点灯式 17:00
  • 点灯期間:平成30年1月13日(土)まで
  • ※イルミネーションは12月3日(日)日没後より点灯
  • 12月16日(土)には、林田っ子のペットボトルオブジェ点灯

ハンドベル演奏会

  • 開催日時:平成29年12月16日(土) 夕方5時~5時30分
  • 場所:姫路市はやしだ交流センターゆたりん 多目的室

ふれあい冬まつり

  • 開催日時:平成29年12月17日(日) 9:00~14:00
  • 場所:姫路市はやしだ交流センター ゆたりん

 

蔵の作品展2017 〔特別展〕渡部美智子創作人形展

 

これまでの蔵の作品展とはまた違った様々な作品が並び、匠を感じさせる見事な出来栄えに多くの方が見入っていました。

展示させていただきながら、いつも感じることは、多くの方の力添えで三木家のイベントが支えられていて、今日まで至っていることです。そして人と人との繋がりの中でまた別の繋がりが生まれ、紡いでいることです。

「素晴らしい展示だったので友達を連れてきました」と再度ご来館のお客様、「友達の紹介で来ました」と来られるお客様、「友人の作品が展示してあるので」と訪れる作者との繋がりのお客様、もちろん三木家が初めてのお客様もお帰りの時は笑顔でお帰りいただけるようにこれからも交流の場でありたいと思います。

ありがとうございました。

 

特別展 渡部美智子創作人形展

同時開催 穴田さんちの夫婦ふたり展

同時企画 岩城紀美子手書き友禅染

蔵の作品展

ふるさとを詠む-林田伊勢児童生徒俳句展 2017-

昨年に引き続き、地元の林田小・伊勢小・林田中三校合同の俳句展『ふるさとを詠む』を林田大庄屋旧三木家住宅で開催しました。

素直で真っすぐな心で詠んだ俳句は、情景が目の前に広がり心が洗われます。昨年も子どもたちの観察力には驚きましたが、今年も見事な俳句が並びました。どれも甲乙つけがたく、今年も審査の時はずいぶん迷われたと聞きました。

児童・生徒の見学の際も、それぞれに友だちの俳句を見たり、また学年を越えて優秀作品を見入っていました。

 

最優秀作品

【小学校低学年の部】
たけのこが ぐんぐんのびる 空高く
 ◆伊勢小 2年 三村 祥隆

【小学校中学年の部】
コオロギの 深夜のえんそう 夢の中
 ◆林田小 4年 大道 海翔

【小学校高学年の部】
七輪で ニオイ広がる 秋刀魚かな
 ◆林田小 6年 井本 瑛士

【中学校の部】
せせらぎの 音に混じりて 蛍まう
 ◆3年 岩佐 玲奈

優秀作品

【小学校低学年の部】
かなへびが するするぬける りょうてから
 ◆伊勢小 1年 松尾 優那
あきの山 くりがいっぱい おどってる
 ◆伊勢小 2年 光木 千織
どんぐりが コロコロおちる かわいいな
 ◆林田小 1年 赤松 瑠奈
コスモスが いっぱいさいた つうがくろ
 ◆林田小 2年 児玉 奏

【小学校中学年の部】
半そでに ひんやりつめたい 秋の風
 ◆伊勢小 3年 佐藤 璃空
秋祭り かけ声はげしく もちのため
 ◆伊勢小 4年 中村 迅
空に月 ゆめのくにから プレゼント
 ◆林田小 3年 楠島 龍人
天の川 夜空にりっぱな 星の道
 ◆林田小 4年 増井 健祥

【小学校高学年の部】
スズムシの 合唱会は 真夜中に
 ◆伊勢小 5年 田中 菜央
田の上は 秋の夕焼け 赤とんぼ
 ◆伊勢小 6年 松尾 優佳
紅葉で 真っ赤に燃える 秋の山
 ◆伊勢小 6年 矢野 正顕
月光り 山をこえては 人の目に
 ◆林田小 5年 家木 彩花
期待こめ 甘くなれよと 吊るし柿
 ◆林田小 6年 赤松 聖愛

【中学校の部】
風鈴の 音色が似合う 三木家かな
 ◆2年 藤井 悠斗
いにしえの 三木家の庭にも 蝉時雨
 ◆2年 松田 優希
風ふいて 波うつものは 稲穂かな
 ◆3年 川元 理紗
因幡路を 蛍いざなう 道しるべ
 ◆3年 成定 花澄

ゆたりん賞

天の川 夜空にりっぱな 星の道
 ◆林田小 4年 増井 健祥
期待こめ 甘くなれよと 吊るし柿
 ◆林田小 6年 赤松 聖愛
いにしえの 三木家の庭にも 蝉時雨
 ◆2年 松田 優希
因幡路を 蛍いざなう 道しるべ
 ◆3年 成定 花澄

入賞作品

【小学校低学年の部】
かなへびが かさっとうごく くさのなか
 ◆伊勢小 1年 久松 朱翔
あかとんぼ みんなでさがす たのしいな
 ◆林田小 1年 大道 偉仁
せんぷうき ぐるぐるすると たのしいね
 ◆林田小 1年 金森 優音
すごいよね ねがいのかなう ながれぼし
 ◆林田小 1年 嘉ノ海 陽帆
おつきさま うさぎがいるよ すごいんだ
 ◆林田小 1年 松ヶ下 美空
おちばがね ひらひらおちる すずしいな
 ◆林田小 1年 三木 美咲
あきの空 見上げてみると 星いっぱい
 ◆林田小 2年 松尾 彩音
かかしさん いっぽんあしで しんどそう
 ◆林田小 2年 矢野 元士

【小学校中学年の部】
行きたいな すずしい秋には ほうぜん寺
 ◆伊勢小 3年 石井 瞭佑
ながれ星 ながれる前に ゆめかなう
 ◆林田小 3年 岩田 莉奈
いたずらで 月見だんごに ジャム入れる
 ◆林田小 3年 笹井 ゆな
かぼちゃやき おなかがいっぱい もうちょっと
 ◆林田小 3年 ドーシー・熊
どんぐりは ぼうしをつけて 回ってる
 ◆林田小 3年 中塚 遥
空見上げ 頭に落ちた どんぐりが
 ◆林田小 4年 井戸 彩花
今日の朝 体そう服に ぶどうじる
 ◆林田小 4年 金森 結音
太陽が いちょうかすめ きらきらと
 ◆林田小 4年 川上 三貴

【小学校高学年の部】
夜空見て 願いよかなえ 流れ星
 ◆林田小 5年 大道 俊達
夜長かな まわりが暗く なってくる
 ◆林田小 5年 細野 煌翼
川上の 流れさからう 鮭のむれ
 ◆林田小 5年 松尾 煌希
朝夕に 肌で感じる 秋ちかし
 ◆林田小 6年 足立 華凛
みとれてる まどの外側 星月夜
 ◆林田小 6年 牛尾 心来
なしを食べ とろうとすると 兄がとる
 ◆林田小 6年 尾ノ井 翔太朗

【中学校の部】
ホトトギス 綺麗な囀り 眺め入る
 ◆1年 稲葉 風香
林田に 四季を伝える 山の色
 ◆1年 田中 崚太
佐見川の 水面で涼とる 昼さがり
 ◆1年 矢野 円惟
アユ泳ぐ 部活帰りの 橋の下
 ◆2年 高橋 尚子
金魚すくい 私も金魚も 必死です
 ◆3年 大西 椋粋
林田町 夜の花火に 笑顔咲く
 ◆3年 洪水 結衣
夏空に 星雲輝く 田んぼ道
 ◆3年 花畑 百恵

観月会2017

今年の観月会はいままでで一番遅い10月4日の開催となり、夜には肌寒い一日となりました。それでも多くのお客様にお越しいただき楽しんでいただきました。

早くからお並びいただいたお客様の中には、昨年さらには一昨年もお越し頂いた方のお顔も見られ、大変嬉しくお声掛けさせていただくと『今年も楽しみにしています』とのお返事をいただき気が引き締まりました。

また、地域の方々からは今年の観月会にと平安絵巻を模した手作りの行灯や色々な形の焼き物の灯りを寄せて頂き、お客様も見事な行灯や陶器の灯りに見入っていました。ことに灯りの中に雪だるまやフクロウなどが置かれ、小さなこどもさんにとっては心をくすぐられたようで、じっーと見つめ微笑んでいる子どもたちが印象的でした。

見事な中秋の名月の月あかりの中コンサートが始まり、德島理香子さんの透き通ったソプラノと深澤倫子さんとの息のあったピアノの調べが素晴らしく、そして箏曲とのコラボに酔いしれた観月会となりました。

もう一度写真でお楽しみ下さい。

 

 

林田ふれあい夏祭り2017

姫路市はやしだ交流センターゆたりんで開催された『林田ふれあい夏祭り』。笑いあり、ステージショーでのお楽しみあり、グルメありとたくさんの方に楽しんでいただきました。

暑い1日でしたが、今年は夕立もなく、多くの方の盆踊り参加にありがとうございました。

もう一度写真でお楽しみください。

姫路市はやしだ交流センターゆたりんでも写真を貼り出しています。どうぞご覧ください。

公開7周年記念 荒木富佐子創作和紙人形展『陽だまりの想い』

 

三木家公開7周年記念イベントとして特別開催された「荒木富佐子創作和紙人形展『陽だまりの想い』」では、表座敷や奥座敷などに荒木さんが作られた27点の作品を展示しました。昭和30年代を情景に作られた作品はご年配の方々には特に懐かしく感じられようで、「あの時代を思い出しました」と多くの方からお言葉をいただきました。

「私の結婚式そのものです」「こんなんして遊んでました」・・・。と会話が弾み、またご家族で来られお孫さんに説明されておられる方々のお顔を拝見すると、まるでその時に戻っておられているのでしょうか、皆さん良いお顔をされておられました。

また、作家の荒木さんも何度となく三木家に来られお客様とも会話に楽しんでおられました。突然の夕立に大慌てで雨戸を閉めることもあったのですが、そんな中でも座敷で座談会をされるなどお客様との時間を大切にされておられました。

暑い暑い最中のイベントでしたが、期間中に2,367人のお客様にお越しいただき、お客様の帰り際のお言葉にこちらが元気をいただくことも多く、お蔭をもちまして事故もなく無事に終えることができました。三木家でこのような人形展を開催させていただくことができましたのも、作家の荒木さんを始め何かとご協力いただきました近隣の林田地域の方々、会員の皆様、そしてスタッフの皆様にお礼申し上げます。

今一度写真でお楽しみください。

 

端午の節句展『五月人形と武者のぼり』

 

江戸時代には我が子の立身出世を願い、庭に建てられた「武者のぼり」。明治・大正以降は時代の流れとともに鯉のぼりが主流となりました。
武者のぼりは鯉のぼりの原型とも云われていますが、戦国時代の世に背中に家紋の入った幟を挿し、戦っていましたが、5月頃に庭で虫干しをしていたのを庶民が見て、家紋や名前などない庶民は、幟に武者の絵を描いて真似たものが流行ったという説があります。

その絵の中の一つに中国の古事にならった『登竜門』(鯉が急流を登り登竜門をくぐると龍になる)の絵柄から、おまけで鯉のおもちゃが付いていたのが時代の流れと共に現在のこいのぼりになったと言われています。登竜門の絵柄は現在もお宮参りや七五三の男の子の衣裳によく描かれています。

また、5月5日のこどもの日には、三木家の裏庭にミニSLが登場。ちびっこが集まり楽しんでました。表ではいちえもんによるちびっこよさこいを披露。大きな拍手の中、元気よく踊りを見せてくれました 。

もう一度写真でお楽しみください。

林田ひな祭り

時代の流れとお雛様の移り変わりをうかがわせる『林田ひな祭り』。江戸時代のお雛様から現代風の平成のお雛様や本物の造りとなんら変わらない漆塗りのひな道具、茶道具、お雛様にまつわる市松人形など様々に展示しました。

お雛様・お内裏様のすわる位置をお雛様が作られた時代に合わせ展示していると、お客様から右と左の違いなどを質問をうけました。

古来日本では、皇居の紫宸殿に太陽の光が一番先にさす方が偉い側(向かって右の位置にあたります)としていました。しかし、明治になり西洋文化が入るようになって、皇室でも取り入れるように決まった際に向かって左が偉い側とされていた西洋式に変えました。その後、大正天皇の即位の礼の時は皇后さまがご懐妊中であったことから天皇お一人で臨まれたそうです。そして、昭和天皇の即位の礼の時に初めてお二人で臨まれ、その時に立ち位置がいままでとは入れ替わりました。それからのおひな様もそれに倣い現在の位置へと変わりました。しかし、京都だけは昔のしきたりを守り京雛として残ったといわれています。

また、江戸時代と明治に入ってからの着物の色味などの変化など直に見ることができる林田ひな祭りは、江戸時代の遺構林田大庄屋旧三木家住宅と相まって訪れるお客様から来年もまた来ますとお声をかけていただき、好評をいただき終えることができました。もう一度写真でご覧ください。