土と炎が織りなす備前焼。千年近い歴史を持ち、廃れることなく続く古備前に魅せられて陶芸の道に進んだ松井宏之さんの作陶展を林田大庄屋旧三木家住宅で開催します。
相生市を拠点に作陶されている松井さん。林田大庄屋旧三木家住宅で作陶展を開催するにあたって、作品を三木家住宅に持ち込み写真撮影を行ったときに、我が子のように作品を愛おしむ松井さん。作品を作りあげる時の苦労が滲んでいるようでした。
江戸時代初期の遺構、林田大庄屋旧三木家住宅での作陶展。きっと林田大庄屋旧三木家住宅の趣と相俟って素晴らしい作品展となることでしょう。
- 開催期間 令和5年6月23日(金)~7月24日(月)
- 三木家公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
備前焼陶芸家 「松井宏之作陶展」
「私が生まれるよりずっと前から、家に古い備前焼の花入れがあり、祖母や母が機会あるごとにそこに花を生けていました。
また、食卓には備前焼の醤油差しがあり、それらは現在にも引き継がれています。備前焼には飽きのこない、ひとを引き付けるような魅力があり、使い込むほどになじんでくるように思います。押しつけがましかったり、派手に主張するのではありませんが、いつもそばにいて、使うひとをほっとさせてくれる安心感があります。
古備前の名品を見たとき、その美しさの虜になりましたが、同時に気を和ませてくれるような安定感が醸し出されていて、ますます魅かれていったことを覚えています。
自分でも、そのように美しく魅力的で、日常の用に足る作品を作っていきたいと、日々作陶に励んでいます。」
備前焼陶芸作家 松井宏之(ホームページより)
松井宏之陶歴
- 平成13年 4月 森陶岳に師事 森陶岳一門の新大窯プロジェクトに参加(継続中)
- 平成18年 4月 独立、相生に直炎式登窯の築窯開始
- 平成20年 4月 相生にて初窯焼成
- 平成20年11月 森陶岳一門展(瀬戸内市文化祭特別企画展)に出品
- 平成21年 5月 古民家の常設ギャラリー開設(相生市)
- 平成21年11月 アトリエ・ヒロにて個展(大阪市淀屋橋)
- 平成21年11月 第39回全陶展入選
- 平成22年 2月 第4回現代茶陶展入選(織部の日記念事業)
- 平成22年 8月 山陽百貨店にて個展(姫路市)
- 平成23年10月 第26回国民文化祭(京都)陶芸部門入選
- 平成23年11月 20メートル直炎式登窯焼成
- 平成23年12月 東京銀座OS画廊にて個展
- 平成24年 1月 大阪アトリエ・ヒロにて個展
- 平成24年 4月 東京赤坂ぎゃらりー小川にて個展
- 平成24年 9月 東京渋谷ぎゃらりーおくむらにて個展
- 平成24年10月 第27回国民文化祭(徳島)陶芸部門入選
- 平成25年 2月 第6回現代茶陶展入選
- 平成25年 4月 東京神楽坂アートガレーにて個展
- 平成25年 7月 天満屋岡山本店にて個展
- 平成25年10月 ギャラリー八重洲・東京にて個展
- 平成27年 2月 日本陶芸展 初出品で賞候補入選
林田七夕祭り
三木家では、毎年「林田七夕祭り」を開催しています。
仙台飾りを思わせるような中庭や三木家軒下の七夕飾りに、土間では、林田っ子の七夕飾りを飾ります。
林田っ子の七夕飾りは、笹に折紙で折った飾りなどをあしらっていましたが、今年はちょっと趣向を変えて風鈴に好きな絵を描いて飾ります。こどもたちが一所懸命に書いた風鈴飾りをお楽しみに。
また、三木家入口の近くに願いごとを書く短冊を準備します。三木家を訪れた時は、童心にかえってぜひ参加してください。お待ちしています。
三木家公開記念 一日無料開放
林田大庄屋旧三木家住宅の一般公開が始まったのが、平成22年7月2日。
今年で13周年記念となります。57,000人以上の方々に足を運んでいただきました。厚く御礼申し上げます。
13周年を記念して、7月2日は一日無料開放となります。また、7月2日にお越しいただいた方には可愛い記念品のプレゼントを用意しています。
3月に茅葺き工事を行い、お色直しした林田大庄屋旧三木家住宅をぜひご覧ください。
- 三木家公開記念一日無料開放 令和5年7月2日(日)
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)