林田七夕まつり 古民具再生作品展&日本画展(終了しました)

風になびく七夕飾りと命を感じる作品展

三木家主屋軒下の七夕飾りがそよぐ風になびき、風流を感じる三木家の林田七夕まつり。

昨年はコロナにより中止なりましたが、今年はコロナ感染対策に留意しながら、楽しんでいただこうと開催することにしました。

これまで三木家にご来館いただいたお客様にも参加していただき、短冊に願い事を書いて笹に取り付け楽しんでおられたお顔が目に浮かびますが、コロナのこともありお客様参加の七夕飾りは今回は中止としました。たくさんの短冊がヒラヒラと風に舞う光景が見られないのは残念です。

 

同時開催の企画展では、今ではあまり使われることもなく、資源ゴミに埋もれた昔の道具を再生し、再びいのちを与え続けている妻木敏保さんの作品展と日本の四季を感じることのできる日本画展を開催します。

江戸時代の大庄屋三木家ならではの七夕飾りを楽しんでいただきながら、主屋の座敷での古民具再生作品展、内蔵での日本画展を楽しんでいただければと思っています。

また、妻木さんの作品に添えられた昭和の生活風景を模した作品(妻木さんのご友人作)を見ながら大切にされてきた古民具たちの時代を感じていただけばと思います。

  • 開催期間 令和3年6月25日(金)~7月26日(月)
  • 開催時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
  • 三木家公開日 金・土・日・月・祝

同時開催 「いのち再び」妻木敏保古民具再生作品展

『重箱の蒔絵を活かした重箱チェスト』
天板はまな板。側面は金具から古いタンスの側板だと分かる。

はんぼう飾り棚
アクセントに、丸窓を開け・小さなセイロウのスノコを付けてみた。

作者の独り言

私が子供の頃、どこにでもあった木のタンス・水屋・はんぼう・洗濯板・セイロ・ふるい・枡・斤量・茶ひつ・カンナ・墨壷等の民具がどんどん捨てられているのを目にする。

役目・形は変わるが、元の姿を活かしながら、もう一度日の目を見ろよと作品にしていく。部材として使う物は釘1本抜くのにも気を使い、作品の見える側には材料・加工にも神経を使う。作品としてそれなりに作るのは結構難しい。

木は『生き物』、キズ・汚れ・壊れ・褐変にも愛着・年代・味を感じる。森に生まれ百年、はんぼうをはじめとした生活道具として百年、そして再生作品として“いのち再び”百年、二百年。

同時開催 彩正会 日本画展

日本の四季の素晴らしさを感じることができる日本画展。

三木家の内蔵と合わさって情緒豊かに彩りを添えてくれる。夏でも涼しい内蔵でゆっくり味わって見てほしい。