林田大庄屋旧三木家住宅の公開されて以来、初めての端午の節句展を開催します。五月人形・武者人形をはじめ、思わず笑みが零れるようなこいのぼりの絵が描かれた、たつの市の版画家 乾 太 自筆絵掛け軸「皐待つ」や脇坂藩のお花見の際に使っていたとされる持ち運び可能な酒燗器などめずらしいものも見ることができます。
また、主屋入って土間の上の梁には武者のぼりを展示します。長さ10メートルはある見事な武者のぼりをはじめ、様々な武者が描かれています。江戸時代には我が子の立身出世を祈り庭に建てられていました。この頃はまだ「鯉のぼり」はありませんでした。武者のぼりに古来より描かれていた鯉の滝登りという立身出世の図柄(古代中国の『急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる』という「登竜門」の古事が元になって考案されたもの)から作られた鯉の小旗が、江戸中期ごろに作られ、それがやがて現在の吹き流しタイプのこいのぼりに変化したとされています。幟の形をしていないのに「鯉のぼり」と言われる所以かもしれません。関西では武者のぼりは馴染みがありませんが、地方によっては現在でも揚げられています。
林田大庄屋旧三木家住宅ならではの端午の節句展をお楽しみください。
- 開催期間 平成27年4月17日(金)~5月18日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
5月5日(火・祝)の「こどもの日」にはお楽しみイベントも開催します。
どうぞお越しください。お待ちしています。
- 先着50名様に柏餅をプレゼント
- 段ボール製手作り甲冑の着付体験(無料)10:00~15:00
展示内容
端午の節句にちなんだ、五月人形や武者人形などを表座敷や式台付玄関座敷に展示します。
たつの市在住の版画家 乾 太 自筆の掛軸 『皐待つ』をお借りして展示します。こいのぼりに乗ったやんちゃな男の子がなんともほのぼのとしてくる素晴らしい掛軸です。
長いものは10メートルはあるでしょうか。勇壮な武者が描かれたのぼりを土間の梁を使い展示します。このような展示はそうそう見ることはないと思います。ぜひお越しください。
※下の写真は、のぼりの一部分をカットしたものです。
その他の展示