林田大庄屋旧三木家住宅で開催中の『10年のあゆみ写真展』。皆様に楽しんでいただこうと途中で作品を入れ替えて開催おりますが、今回は、渡辺うめさん手作りの作品を追加しました。
また荒木富佐子さんの作品を『畳干し』に、西田百合子さんの作品を『おくしくらまんじゅうとおばあちゃん』に入れ替えました。どれも素晴らしい作品です。下記に内容にて引き続き開催させていただきますのでご覧ください。
お待ちしております。
- 展示期間 令和3年1月16日(土)~令和3年3月22日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝(年末年始休館日:12月28日~1月7日)
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
展示内容
渡辺うめ農民人形 『あぜみちの詩(うた)』
約200点の人形を作り続けた渡辺うめさん。今回追加した作品は『農夫婦』人形です。
かまぼこ板を使った人形展を開催するにあたり、主催者側よりうめさんにも依頼があり、急ごしらえで作った人形だそうです。
『他の人形に比べて、急ぎ作ったこともあり多少荒さが残る人形なのであまり出していないの』と渡辺うめ人形友の会の吉田さん。
赤穂の桃井ミュージアムで開催された人形展では玄関でお客様をお迎えした作品です。
また、生活の様々ところで色々な道具を手作りしていたり、お世話になった方々に手作りの品を贈られたり、手作り教室の講師も務めていたうめさん。その中から、『箱階段(階段タンス)も一緒に追加展示しています。
90歳になって、明石市のケアハウス恵泉に入居され107歳で恵泉にて逝去されましたが、93歳の時に恵泉にて得た友に贈られた品です。段ボールで作られた見事な作品です。
荒木富佐子創作和紙人形 『陽だまりの想い』
和紙を材料に創作人形を手がける荒木さん。陽だまりのようなあたたかさを感じる作品を見ていると、和紙の柔らかさと相俟って子どもの頃の思い出が蘇り心もあたたかくなります。
今回は、『村ではじめて』から『畳干し』に入れ替えました。
今はもう見ることもありませんが、昭和40年代ぐらいまでどの家庭でも梅雨前になると畳をあげ干していました。畳の下には新聞紙が敷いてあり、石灰で床下を消毒して、畳を干した後には新聞紙を入れ替えて、畳を元の場所に戻していました。湿気で畳が傷むのを防いでいたのです。懐かしい光景です。
西田百合子手作り人形
西田さんは姫路市林田町伊勢の生まれ。その昔伊勢は「うとろぎの里」と呼ばれていたそうな。紙粘土を題材に人形を手がける西田さんの作品も触れる度に郷愁を感じる。最近では人形だけにとどまらず、和布で日傘を作ったりと巾を広げ物作りをされている。
西田さんの作品は『おしくらまんじゅうとおばあちゃん』に入れ替えました。風の吹く寒い日にはおしくらまんじゅうをしたりしたことをおぼえています。ご覧ください。
書籍(作品集など)・ポストカードの販売のお知らせ
受付にて、この度展示しております渡辺うめさん・荒木富佐子さんの作品集・ポストカードの販売も行っております。見本を置いておりますのでお手にとってお確かめください。(ご覧になられる前と後には手の消毒をお願いいたします。)
- 渡辺うめ 『あぜみちの詩』第4週 作品集 2,500円(税込)
- うめさんからの贈り物 吉田ふみゑ著 1,760円(税込)
- 荒木富佐子さん創作和紙人形作品集 1,000円(税込)
- 荒木富佐子さんポストカード10枚組 600円(税込)