
林田大庄屋旧三木家住宅の公開が始まって以来、今年で7回目となる『林田ひな祭り』。一番古い物は江戸時代中期の紙雛をはじめ、平成までの時代を越えた、様々なお雛様を展示します。また、雛飾り、雛道具やお雛様にまつわる人形なども展示します。お雛さまの歴史や着物・お顔など時代の移り変わりなどが伺えます。どうぞお越しください。お待ちしています。




同時開催 ありがとう 命ほっこり明かり展

「ありがとう 命ほっこり明かり展」は、阪神、淡路大震災から学んだ命の大切さが原点です。
この明かり展は、元揖保川中学校美術教諭の山本真由美さんが発案され、2007年からグループで毎年制作されています。山本さんの実妹も神戸で被災、『一瞬が生死を分けた非情さ目の当たりにし、命の大切さを痛感した』そうです。その後の追悼行事で被災地に燈された竹灯籠の光に癒しや生きる希望を感じたと言います。
今年は一つのグループは切り絵の手法を取り入れ竹取物語に挑戦されたそうです。また、他のグループでもそれぞれに明かりに思いを寄せて作りました。明かりは人の心をほっこりと和ませ、見ているだけで心が温まります。「明かり」の放つ温もりを共有して『命』を感じて頂ければ幸いです。
- 開催日 平成28年2月19日(金)~平成28年3月14日(月)
- 公開日 金・土・日・月
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
- 入館料の詳細はこちらから

ーまぼろしの焼き物ー『林田焼』と林田に深く関わるー幕末の漢詩人ー『河野鐵兜展』を開催いたします。
実は今年の6月に姫路市立書写の里 美術工芸館でも開催されました。多くの方が来館されたと伺っております。姫路市林田町にとって礎とも言えるこの二つをまだまだ多くの人に知ってもらいたい、見て頂きたいという願いから『林田敬業の会』のお力添えをいただき、林田焼が生まれたこの林田の郷にある林田大庄屋旧三木家住宅で開催することになりました。350年経った今も輝きを放つ『林田焼』と林田藩 藩校 敬業館の教授を務め、志士・学者をここ林田から輩出した郷土の偉人『河野鐵兜展』をご覧ください。
林田焼

林田焼は、江戸時代前期頃の焼き物で、西播磨地方においては一番古くから焼かれていたとされています。京都で活躍した野々村仁清が林田に来訪し指導したとの伝説があります。
林田藩三代藩主 建部政宇(たてべ まさのき 1642~1716)が地元産業奨励のため姫路市林田町八幡宇釜河内東山山麓と上構鴨池(西池)の西北丘陵地の二ヶ所に窯を築き製陶したと伝えられています。
赤字で陶印がある半陶半磁の色鮮やかで高雅な作品は胎土や釉調が京焼きと似かよってはいますが、林田焼は貫入を意識したつくりとなっています。文献も非常に乏しく、藩窯として焼成された期間も数十年と短く、藩の献上品と使われていたこともあり現存する数も限られており、まさにまぼろしの陶器と言われています。


河野鐵兜
郷土の偉人である『河野鐵兜先生』は、文政8年(1825)に姫路市網干余子浜の医を生業とする家に生まれました。5歳の時から父について漢籍を学び、15歳のとき一夜にして漢詩を100編つくりあげ、神童とよばれるなど、儒学、国学、漢詩、和歌、薬学などに秀で、特に「芳野」の詩は、全国的にも知られています。しばしば姫路の本屋に立ち寄り、立ち読みしては内容を覚えてしまって本を買わないので、店主は鐵兜先生の顔を見ると新刊書を隠したという逸話も残っています。
嘉永4年(1851)、27歳のときに、林田藩主建部政和により、林田藩 藩校「敬業館」の教授として迎えられ、安政元年(1854)からは林田に居を移しました。そして43歳で没し、今年は150回忌にあたります。
林田の自然を詠んだ詩も多く残され、ことに河野鐵兜先生を葬った道林寺あたりの四季折々の情景を好み、よく訪れていました。この墓は後に追分の峠の墓地に改葬されました。


公開パネルディスカッション『河野鐵兜ってどんな人』
パネラーに、河野鐵兜先生を生んだ姫路市網干の歴史史談会代表の増田政利氏・林田敬業の会そして林田を代表して段 武夫氏・教育委員会文化財課の 岡坂直巳氏・コーディネーターに同じく教育委員会文化財課の宇那木隆司氏をお迎えし、河野鐵兜先生のことを語って頂きます。林田町のイメージキャラクターにもなっている河野鐵兜先生のどんなお話が聞けるのかお楽しみください。
- 開催日:平成28年11月19日(日)10:30~11:30
- 会 場:林田大庄屋旧三木家住宅
- 参加費:無料
蔵の作品展
平成22年に三木家の公開が始まって以来、今年で7回目となる三木家蔵の作品展。毎年趣味の域を越えた『匠』を感じる素晴らしい手作りの作品が三木家の米蔵に並びます。今年もこれまでに劣らず素晴らしい作品が三木家を訪れる方を魅了してくれることと思います。
今年は江戸打ちひもの展示とその作者の斎藤暁美さんによる手作り教室も開催します。ご参加をお待ちしております。
昨年度 蔵の作品展の作品


ー手作り教室ー 事前申込必要

花結び・小袱紗作品例
『花結び』体験 11月23日(水・祝)13:00~15:00
『小袱紗』作り 11月27日(日)13:00~15:00
- 場所:林田大庄屋旧三木家住宅
- 講師:斎藤暁美
- 参加費:500円(材料費込み)
- 定員:各日10名(事前申込必要 定員になり次第締切)
- 申込先:林田大庄屋旧三木家住宅管理事務所
TEL079-261-2338

昨年に引き続き、地元にある文化財『林田大庄屋旧三木家住宅』を会場に、林田中学校・林田小学校・伊勢小学校の全児童・生徒が詠んだ俳句を展示します。『ふるさとを想う心』を感じていただければと思います。
林田では、小学校・中学校を通して子どもたちの心の教育に俳句を活かし取り組んでいます。
自分の想いをぶつけ、心を見つめて、その心を文字に表すことは客観的に自分を見つめ直すいい機会になっているのかも知れません。
自分の目の前にあるものをよく観察し、自分の中で理解し、それを表す言葉を選んで表現することはなかなか難しいものです。
子どもたちが『今、何を見つめ』、『何を感じているのか』、知っていただくよい機会の場となることと思います。
また、ご家族の会話のきっかけになればと思っています。
たくさんの方のお越しをお待ちしています。
会 場 林田大庄屋旧三木家住宅 主屋・内蔵
開催期間 平成28年10月21日(金)~平成28年11月7日(月)
公開日 金・土・日・月・祝
公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
入館料 一般300円 高大200円 小中100
入館料についての詳細はこちらをご覧ください。
中秋の名月の月明かりの中、重厚な茅葺きの日本家屋“林田大庄屋旧三木家住宅”で開催される『三木家観月会』。
昨年の「篠笛と尺八」の月あかりコンサートには多くの方にお越しいただき、見事な月明かりの中での開催となりました。
今年は、更に箏曲演奏を加え開催いたします。三木家ならではの観月会にぜひお越しください。お待ちしております。

- 会場 林田大庄屋旧三木家住宅
- 開催日時 平成28年9月15日(木)18:00~20:00
※木曜日は休館日にあたりますが、夜間 18:00~20:00に限りご入館いただけます。
開門時間 18:00
- 入館料 無料
※夜間イベントにより通常の三木家見学が出来ません。観月会に限り入館料は無料とさせていただきます。
月あかりコンサート
江戸時代、林田藩主が三木家に来た時にお通ししていた表座敷に客席を設け、庭園側の芝の上を舞台とした月あかりコンサートを開催します。
日本古来の楽器と幻想的な月あかりの舞台をお楽しみください。
開催時間 18:20~19:20
第一部 篠笛
- 篠笛演奏 矢野博愛(林田町在住)
- 矢野博愛氏プロフィール
・「高野巧(元鬼太太鼓座)篠笛教室」(55歳~60歳)
・「太鼓集団 鯱」(60歳~62歳)
・「芸能集団 天魁」(62歳~現在に至る)
・「阿波踊り 城東連」(64歳~現在に至る)
第二部 筝曲と尺八の夕べ
- 箏曲演奏 湊社中(林田町在住)
- 尺八演奏 矢野俊朗(林田町在住)
松本 学
原田頑山(特別出演)
原田頑山氏プロフィール
・1970年 佐々木典山師に入門
・1985年 都山流本曲全国大会にて銅賞
・2005年 竹琳軒大師範昇格
・2005年 姫路市芸術文化賞「文化賞」受賞
・2008・2009・2010年 書写山圓教寺において新年オープニングコンサート出演
・2010年 姫路市観月会 ピアノとの共演
・2011年 たつのオータムフェスティバル
・2012年 姫路城夜桜花あかりコンサート出演
※その他たくさんのコンサート・他楽器とのコラボコンサートや朗読会などにも出演されています。
おもてなし
中庭にお茶席を設けます。お月さまを見ながらのご歓談をごゆっくりお楽しみください。

- お抹茶とお月見団子
先着200名様限り(大人の方のみのご利用とさせていただきます。)
三木家ご入館の際に、お一人につき一枚 お抹茶券をお渡しいたします。
お抹茶コーナーにてお引換の上ご利用くださいませ。
お抹茶は十分に準備しておりますが、お早めにご利用くださいませ。
小さなお子様用に、おやつの小袋をご用意しております。受付にてお申し出ください。ただし、お抹茶コーナーのみでのご利用と限らせていただきます。
- 手作り灯り
様々な手作りの灯りが三木家を照らします。時間を追うごとに変わる「手作りの灯り」と「月明かり」とのコラボをお楽しみください。
平成27年度観月会


昔ながらの七夕飾りとちょっと仙台七夕を思わせるような大きな七夕飾りを三木家に飾ります。また、林田っ子が作ったかわいい七夕飾りもお目見えします。今年は熊本大分地震による被災地の復興も願い、地域の方々の力を借りながら現在七夕飾りを制作中です。一般の方からの七夕飾りもお寄せください。
夏の風物詩をゆっくりご覧ください。
一般の方からの七夕飾りについてのお問い合わせ先はこちら

平成27年 林田七夕祭り
三木家の一般公開が始まったのが平成22年7月2日です。公開記念日である7月2日(土)は一日無料開放をします。公開時間は10:00~16:00(入館は15:30)です。どうぞお越しください。どなたでも無料で入ることができます。
そして、もう一つ、とっておきの記念イベントとして
夫婦デュオ「箱庭」コンサート
を開催します。

重なり合う心地よいハーモニーを大切に活動している「箱庭」さんご夫婦。デュオ名は心理療法に由来し、『小さな世界を自由につくり、癒される音楽』との願いを込めているのだとか。中学時代から音楽活動をしていた哲也さんと人前では歌ったことはなかった藍子さんですが、藍子さんの家事をしながら口ずさむ鼻歌に哲也さんが魅せられ一緒に歌うようになったそうです。
生活体験から紡がれる等身大の歌詞、郷愁を思い起こさせる温かいメロディ、馴染みあるカバー曲やオリジナルの曲を披露してくれます。お楽しみに
夫婦デュオ「箱庭」のホームページはこちらから
http://haconiwans.jimdo.com


夫婦デュオ「箱庭」コンサート
- 開催日 平成28年7月2日(土)
- 開催場所 林田大庄屋旧三木家住宅 主屋
- 午前の部 11:00~11:45
- 午後の部 13:30~14:15

五節句の一つ『端午の節句』。五節句の『節』とは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことです。古来中国では、奇数(陽)が重なると良くない事が起こるとされ、それを避けるための行事が行われていたことから、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まったそうです。
この中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったそうです。
この季節ちょうど菖蒲の時期と重なります。強い香りで厄を祓うとされる菖蒲やよもぎを軒に吊るしたり、菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。
時代の流れが、武家社会になるにつれ、「菖蒲」が武を重んじる「尚武」と音が同じであることから、江戸時代以降は男の子の節句とされ、身を守る「鎧・兜」を飾り立身出世を願いお祝いをするようになりました。
季節行事を開催している三木家でも、端午の節句展を開催します。五月人形や長い物で10メートルを超える勇者が描かれた武者のぼりを展示します。また、日本での習わし通り、5月5日(木・祝)には三木家入口の軒に菖蒲を飾ります。ぜひ厄払いをして下さい。


開催期間 平成28年4月22日(金)~平成28年5月9日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30)
5月5日(木)こどもの日お楽しみ企画
よさこい

小さなかわいいお友達も鳴子を持って頑張っている『いちえもん』による「よさこい踊り」です。みんなで応援してくださいね。
- 時間 10:15~10:45
- 場所 三木家主屋入口前 中庭
- 雨天の場合は、林田公民館西の『林田藩 藩校 敬業館』で開催します。
ミニSLが三木家にやってくる


かわいい機関車「ミニSL」が三木家にやってきます。遊びに来てね。
注意
小さな子どもさんは、お父さんお母さんと一緒に乗ってね。
- 時間 10:45~12:00
- 場所 三木家 米蔵の周辺(三木家敷地内 北)
- 雨天の場合は中止になる場合があります。
先着100名様には柏餅一つプレゼント
小さなお子様にはお菓子のプレゼント
があります。かわいいこいのぼりの型をした手提げ箱に入ってますよ。お楽しみに

柏餅に使われている柏の木は、神が宿る木とされ、新芽がでて延びるまでは古い葉が落ちないので、子孫繁栄の象徴とされ縁起を担いで食すようになったそうです。
※端午の節句展ちらしは先着50名となっていますが、先着100名になりました。ぜひお越しください。
地元中学生が三木家をご案内します。
林田中学校の有志生徒が三木家の建物・歴史についてご案内します。それぞれ持ち味を発揮し、個性あふれるガイドです。楽しい時間を一緒に過ごしませんか。

- 活動日 平成28年5月7日(土)
- 時 間 10:00~15:00
- 三木家住宅へ直接お越しください。

毎年、三木家で開催される『林田ひな祭り』。古い物は江戸時代の紙雛など時代を越えて、様々なお雛様を展示します。また、雛飾りやお茶道具などお雛様にまつわる人形など色々お楽しみいただけます。
先着100名様には『ひなあられ』をプレゼント
どうぞお越しください。

- 開催日 平成28年2月19日(金)~平成28年3月14日(月)
- 公開日 金・土・日・月
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
林田ひな祭り見どころ




姫路市林田町の三木家住宅『林田ひな祭り』と同時開催中の『ありがとう』命ほっこり明かり展は、阪神淡路大震災から学んだ命の大切さが原点です。元揖保川中学校美術教諭の山本真由美さんが発案され、2007年からグループで毎年制作されています。山本さんの実妹も神戸で被災、『一瞬が生死を分けた非情さ目の当たりにし、命の大切さを痛感した』そうですが、追悼行事で被災地に燈された竹灯籠の光に癒しや生きる希望を感じたと言います。
林田でも昨年から交流が始まり、自らの手で作りあげた明かりに心が和みました。
昨年とはまた違った明かりがほっとさせてくれることと思います。どうぞお越しください。



林田大庄屋旧三木家住宅で初めて開催される『蓄音器が奏でる SPレコードコンサート』。蓄音機の中でも銘機とされる“クレデンザ” “HMV194”が奏でる懐かしい名曲をお届けします。目の前で生演奏を聴いているような臨場感あふれる音をお楽しみください。
- と き 平成28年3月6日(日) 13:30~15:00
- 会 場 林田大庄屋旧三木家住宅 主屋
- 案内人 福島 繁博さん(たつの市在住)
- 対 象 一般(中学生以上)
- 定 員 50席(入場料無料・申込要) ※三木家入館料が別途必要です。
参加ご希望の方は、下記をご覧ください。
- お問い合わせは、林田大庄屋旧三木家住宅管理事務所まで
〒679-4203 姫路市林田町中構74
TEL・FAX 079-261-2338
蓄音器とは
1877年、エジソンによって発明されました。電気信号に変換して音を鳴らす現在のオーディオと違い、レコードの溝に刻まれた左右の小さな振動を鉄の針が忠実に拾い上げ、振動板を震わせ、それを空気振動に置き換えて音として取り出す装置で、一つの楽器といっても過言ではありません。
今回使用する“クレデンザ” “HMV194”は、共に電気を使っていません。動力はゼンマイです。ハンドルを回すことで中に組み込まれている四つのゼンマイに伝わり、一定の回転速度で回る仕組みになっており、ラッパ型のホーンを通ることで大きな音を出しています。
曲 目
多くの方が聞きなれた懐かしく、心に響く曲ばかりです。
- ツィゴイネルワイゼン······ ヤッシャ・ハイフェッツ
- ラ・クンパルシータ········· ファン・ダリエンソ
- 裸足のボレロ···················ユーゴ・ウィンター ハルター オーケストラ
- 雪の降る町を·················· 高 英男
- 島の娘··························· 勝太郎
- 湯の町エレジー··············· 近江 敏郎
- 哀愁列車························三橋 美智也
- 他
レコードコンサート参加ご希望の方は、
- 管理事務所へ電話又はFaxにてお申込みください。
- Faxの場合は、【コンサート申込】と記入していただき、①お名前②電話番号③ご住所を明記の上、送信してください。
- 下記のお申込みフォームにご記入のうえ、送信してください。
定員になり次第、締め切ります。
SPレコードコンサートお申込フォーム
※ご入力いただいた情報は、SPレコードコンサート目的以外に使用することはありません。

平成22年に三木家の公開が始まって以来、今年で6回目となる三木家蔵の作品展。毎年趣味の域を越えた素晴らしい手作りの作品が三木家の米蔵を初め、内蔵・新蔵に並びます。今年もこれまでに劣らず素晴らしい作品が三木家を訪れる方を魅了してくれることと思います。
特別企画として
兵庫県伝統工芸品の『赤穂 雲火焼』、日本庭園の伝統技法『水琴窟』
同時開催として
姫路生涯大学校 版画コースOB すずめの会 『版画展』
新日鐵住金 木彫りサークル 『能面展』
も展示します。深まりゆく秋と三木家『蔵の作品展』をぜひお楽しみください。
蔵の作品展
- 開催期間:平成27年11月20日(金)~12月7日(月)
- 公開日:金・土・日・月・祝
- 公開時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
- 入館料 一般300円・高大200円・小中100円
- 姫路市高齢者福祉優待カード・どんぐりカード・障がい者手帳をお持ちの方はご提示ください。減免(無料)対応となります。
蔵の作品展チラシの印刷はこちらから(PDF)
表面はこちら
裏面はこちら
蔵の作品展のちらしには、表面に林田まちなかあるき、裏面に林田フォトコンテストのご案内も掲載しています。
兵庫県伝統工芸品 『赤穂 雲火焼』
ー窯炎と精巧な技術が織りなす幻の造形美ー
雲火焼作家 桃井香子作
赤穂 雲火焼は江戸時代後期から明治初期にかけて生み出された焼き物です。しかし、誰にも引き継がれることなく幻の焼き物とされておりましたが試行錯誤の結果、復元にこぎつけ現在は兵庫県伝統工芸品として登録されている焼き物です。
この雲火焼と林田は深い縁があります。江戸時代の後期、大嶋黄谷が赤穂の地において生み出した独特の焼き物ですが、林田藩の藩校 敬業館の教授で詩人でもあった河野鐵兜とは旧誼の間柄で、病床にあった河野鐵兜は雲火焼は薬よりも効く早く送ってくれと文をしたためています。しかしながらその後、1ヶ月あまりして河野鐵兜は2月6日、43歳にて没しています。ちょうど来年は河野鐵兜の150回忌となります。そのような年に、ここ林田の地で雲火焼を展示できることは何かの縁を感じています。期間中、その敬業館にある河野鐵兜書の掛軸と大嶋黄谷作の『手焙』を三木家の大床の間で一緒に展示する予定にしています。

大嶋黄谷作 『手焙(てあぶり)』
日本庭園伝統技法 『水琴窟』
ー和みの水滴音(しずくね)ー
水琴窟は、江戸時代から続く日本庭園の伝統技法の一つです。水滴(しずく)が空洞の甕(かめ)の中の水面に落ちる音を共鳴させ、何とも言えないまるで琴のような高く澄んだ音をしていることから水琴窟とよばれるようになったとされています。本来は、蹲踞(つくばい)や手水鉢の地下に造られた発音装置の一つですが、雲火焼作家の一人でもある長棟氏は長年の試行錯誤の結果、地上型の水琴窟を完成させました。今回三木家では地上型の水琴窟を庭園・主屋土間で展示します。和みと癒しの音色をどうぞお聞きください。

何羽もの鶴が描かれた陶磁器製の地上型水琴窟
手作り作品展
ー趣から匠を思わせる三木家手作り作品展ー
例年、折り紙、彫刻、油絵、パッチワーク、陶芸、紙粘土、書、リフォームなど多彩なジャンルから寄せられる心のこもった手作り作品展。作り手の心が伝わり、見る人の心を魅了します。今年も例年にない素晴らしい作品が並ぶことでしょう。
昨年の出品作品。

姫路市生涯大学校 版画コースOB すずめの会 『版画展』
三木家を題材にした版画とそれぞれに思いのこもった場所を題材とした版画を展示します。
彫刻刀を巧みに使い分け彫上げていき、出来上がった板にインクをのせ紙や布に刷仕上げた時に最初に見るその作品が自分の感性と相まったときの感動は格別のものがあることでしょう。インクの乗せ方にも作品の仕上がりが変わってくるのだそうです。
そんなことを考えながら見ていただくのも一興です。どんな作品がでるか楽しみです。
新日鐵住金 木彫りサークル 『能面展』
能楽には欠かすことのできない能面。日本の伝統芸能の一つである能楽は今から1300年くらい前、奈良時代に中国から伝わり、日本独特の笑いの文化と混じり合い猿楽という能の原型ともいえるものに発展していきました。信長、秀吉、家康の頃には、権力者のお抱えとなり武家社会の中で教養として発展していったそうです。戦後存続が危ぶまれた時もあったそうですが、その時の能楽師などにより現在も受け継がれ、2003年に無形文化遺産として登録されました。
能面は、能楽で超人的な役を演じる時に付ける面だそうです。そのため、自分の思い通りの物を作るわけではなく、決まった型に仕上げていくいわば写しだそうです。眉のコンマ1ミリの違いでも表情が違ってくるそうです。写しに徹することは、無に成りながらそれを完成へと持っていくという難易度の高い、伝統文化と言えると思います。
そんなことを思いながら今回の能面展を見ていただければまた違った目で見ることができると思います。
前年度 能面展

