
五節句の一つ『端午の節句』。五節句の『節』とは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことです。古来中国では、奇数(陽)が重なると良くない事が起こるとされ、それを避けるための行事が行われていたことから、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まったそうです。
この中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったそうです。
この季節ちょうど菖蒲の時期と重なります。強い香りで厄を祓うとされる菖蒲やよもぎを軒に吊るしたり、菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。
時代の流れが、武家社会になるにつれ、「菖蒲」が武を重んじる「尚武」と音が同じであることから、江戸時代以降は男の子の節句とされ、身を守る「鎧・兜」を飾り立身出世を願いお祝いをするようになりました。
季節行事を開催している三木家でも、端午の節句展を開催します。五月人形や長い物で10メートルを超える勇者が描かれた武者のぼりを展示します。また、日本での習わし通り、5月5日(木・祝)には三木家入口の軒に菖蒲を飾ります。ぜひ厄払いをして下さい。


開催期間 平成28年4月22日(金)~平成28年5月9日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30)
5月5日(木)こどもの日お楽しみ企画
よさこい

小さなかわいいお友達も鳴子を持って頑張っている『いちえもん』による「よさこい踊り」です。みんなで応援してくださいね。
- 時間 10:15~10:45
- 場所 三木家主屋入口前 中庭
- 雨天の場合は、林田公民館西の『林田藩 藩校 敬業館』で開催します。
ミニSLが三木家にやってくる


かわいい機関車「ミニSL」が三木家にやってきます。遊びに来てね。
注意
小さな子どもさんは、お父さんお母さんと一緒に乗ってね。
- 時間 10:45~12:00
- 場所 三木家 米蔵の周辺(三木家敷地内 北)
- 雨天の場合は中止になる場合があります。
先着100名様には柏餅一つプレゼント
小さなお子様にはお菓子のプレゼント
があります。かわいいこいのぼりの型をした手提げ箱に入ってますよ。お楽しみに

柏餅に使われている柏の木は、神が宿る木とされ、新芽がでて延びるまでは古い葉が落ちないので、子孫繁栄の象徴とされ縁起を担いで食すようになったそうです。
※端午の節句展ちらしは先着50名となっていますが、先着100名になりました。ぜひお越しください。
地元中学生が三木家をご案内します。
林田中学校の有志生徒が三木家の建物・歴史についてご案内します。それぞれ持ち味を発揮し、個性あふれるガイドです。楽しい時間を一緒に過ごしませんか。

- 活動日 平成28年5月7日(土)
- 時 間 10:00~15:00
- 三木家住宅へ直接お越しください。

毎年、三木家で開催される『林田ひな祭り』。古い物は江戸時代の紙雛など時代を越えて、様々なお雛様を展示します。また、雛飾りやお茶道具などお雛様にまつわる人形など色々お楽しみいただけます。
先着100名様には『ひなあられ』をプレゼント
どうぞお越しください。

- 開催日 平成28年2月19日(金)~平成28年3月14日(月)
- 公開日 金・土・日・月
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
林田ひな祭り見どころ




姫路市林田町の三木家住宅『林田ひな祭り』と同時開催中の『ありがとう』命ほっこり明かり展は、阪神淡路大震災から学んだ命の大切さが原点です。元揖保川中学校美術教諭の山本真由美さんが発案され、2007年からグループで毎年制作されています。山本さんの実妹も神戸で被災、『一瞬が生死を分けた非情さ目の当たりにし、命の大切さを痛感した』そうですが、追悼行事で被災地に燈された竹灯籠の光に癒しや生きる希望を感じたと言います。
林田でも昨年から交流が始まり、自らの手で作りあげた明かりに心が和みました。
昨年とはまた違った明かりがほっとさせてくれることと思います。どうぞお越しください。



林田大庄屋旧三木家住宅で初めて開催される『蓄音器が奏でる SPレコードコンサート』。蓄音機の中でも銘機とされる“クレデンザ” “HMV194”が奏でる懐かしい名曲をお届けします。目の前で生演奏を聴いているような臨場感あふれる音をお楽しみください。
- と き 平成28年3月6日(日) 13:30~15:00
- 会 場 林田大庄屋旧三木家住宅 主屋
- 案内人 福島 繁博さん(たつの市在住)
- 対 象 一般(中学生以上)
- 定 員 50席(入場料無料・申込要) ※三木家入館料が別途必要です。
参加ご希望の方は、下記をご覧ください。
- お問い合わせは、林田大庄屋旧三木家住宅管理事務所まで
〒679-4203 姫路市林田町中構74
TEL・FAX 079-261-2338
蓄音器とは
1877年、エジソンによって発明されました。電気信号に変換して音を鳴らす現在のオーディオと違い、レコードの溝に刻まれた左右の小さな振動を鉄の針が忠実に拾い上げ、振動板を震わせ、それを空気振動に置き換えて音として取り出す装置で、一つの楽器といっても過言ではありません。
今回使用する“クレデンザ” “HMV194”は、共に電気を使っていません。動力はゼンマイです。ハンドルを回すことで中に組み込まれている四つのゼンマイに伝わり、一定の回転速度で回る仕組みになっており、ラッパ型のホーンを通ることで大きな音を出しています。
曲 目
多くの方が聞きなれた懐かしく、心に響く曲ばかりです。
- ツィゴイネルワイゼン······ ヤッシャ・ハイフェッツ
- ラ・クンパルシータ········· ファン・ダリエンソ
- 裸足のボレロ···················ユーゴ・ウィンター ハルター オーケストラ
- 雪の降る町を·················· 高 英男
- 島の娘··························· 勝太郎
- 湯の町エレジー··············· 近江 敏郎
- 哀愁列車························三橋 美智也
- 他
レコードコンサート参加ご希望の方は、
- 管理事務所へ電話又はFaxにてお申込みください。
- Faxの場合は、【コンサート申込】と記入していただき、①お名前②電話番号③ご住所を明記の上、送信してください。
- 下記のお申込みフォームにご記入のうえ、送信してください。
定員になり次第、締め切ります。
SPレコードコンサートお申込フォーム
※ご入力いただいた情報は、SPレコードコンサート目的以外に使用することはありません。

平成22年に三木家の公開が始まって以来、今年で6回目となる三木家蔵の作品展。毎年趣味の域を越えた素晴らしい手作りの作品が三木家の米蔵を初め、内蔵・新蔵に並びます。今年もこれまでに劣らず素晴らしい作品が三木家を訪れる方を魅了してくれることと思います。
特別企画として
兵庫県伝統工芸品の『赤穂 雲火焼』、日本庭園の伝統技法『水琴窟』
同時開催として
姫路生涯大学校 版画コースOB すずめの会 『版画展』
新日鐵住金 木彫りサークル 『能面展』
も展示します。深まりゆく秋と三木家『蔵の作品展』をぜひお楽しみください。
蔵の作品展
- 開催期間:平成27年11月20日(金)~12月7日(月)
- 公開日:金・土・日・月・祝
- 公開時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
- 入館料 一般300円・高大200円・小中100円
- 姫路市高齢者福祉優待カード・どんぐりカード・障がい者手帳をお持ちの方はご提示ください。減免(無料)対応となります。
蔵の作品展チラシの印刷はこちらから(PDF)
表面はこちら
裏面はこちら
蔵の作品展のちらしには、表面に林田まちなかあるき、裏面に林田フォトコンテストのご案内も掲載しています。
兵庫県伝統工芸品 『赤穂 雲火焼』
ー窯炎と精巧な技術が織りなす幻の造形美ー
雲火焼作家 桃井香子作
赤穂 雲火焼は江戸時代後期から明治初期にかけて生み出された焼き物です。しかし、誰にも引き継がれることなく幻の焼き物とされておりましたが試行錯誤の結果、復元にこぎつけ現在は兵庫県伝統工芸品として登録されている焼き物です。
この雲火焼と林田は深い縁があります。江戸時代の後期、大嶋黄谷が赤穂の地において生み出した独特の焼き物ですが、林田藩の藩校 敬業館の教授で詩人でもあった河野鐵兜とは旧誼の間柄で、病床にあった河野鐵兜は雲火焼は薬よりも効く早く送ってくれと文をしたためています。しかしながらその後、1ヶ月あまりして河野鐵兜は2月6日、43歳にて没しています。ちょうど来年は河野鐵兜の150回忌となります。そのような年に、ここ林田の地で雲火焼を展示できることは何かの縁を感じています。期間中、その敬業館にある河野鐵兜書の掛軸と大嶋黄谷作の『手焙』を三木家の大床の間で一緒に展示する予定にしています。

大嶋黄谷作 『手焙(てあぶり)』
日本庭園伝統技法 『水琴窟』
ー和みの水滴音(しずくね)ー
水琴窟は、江戸時代から続く日本庭園の伝統技法の一つです。水滴(しずく)が空洞の甕(かめ)の中の水面に落ちる音を共鳴させ、何とも言えないまるで琴のような高く澄んだ音をしていることから水琴窟とよばれるようになったとされています。本来は、蹲踞(つくばい)や手水鉢の地下に造られた発音装置の一つですが、雲火焼作家の一人でもある長棟氏は長年の試行錯誤の結果、地上型の水琴窟を完成させました。今回三木家では地上型の水琴窟を庭園・主屋土間で展示します。和みと癒しの音色をどうぞお聞きください。

何羽もの鶴が描かれた陶磁器製の地上型水琴窟
手作り作品展
ー趣から匠を思わせる三木家手作り作品展ー
例年、折り紙、彫刻、油絵、パッチワーク、陶芸、紙粘土、書、リフォームなど多彩なジャンルから寄せられる心のこもった手作り作品展。作り手の心が伝わり、見る人の心を魅了します。今年も例年にない素晴らしい作品が並ぶことでしょう。
昨年の出品作品。

姫路市生涯大学校 版画コースOB すずめの会 『版画展』
三木家を題材にした版画とそれぞれに思いのこもった場所を題材とした版画を展示します。
彫刻刀を巧みに使い分け彫上げていき、出来上がった板にインクをのせ紙や布に刷仕上げた時に最初に見るその作品が自分の感性と相まったときの感動は格別のものがあることでしょう。インクの乗せ方にも作品の仕上がりが変わってくるのだそうです。
そんなことを考えながら見ていただくのも一興です。どんな作品がでるか楽しみです。
新日鐵住金 木彫りサークル 『能面展』
能楽には欠かすことのできない能面。日本の伝統芸能の一つである能楽は今から1300年くらい前、奈良時代に中国から伝わり、日本独特の笑いの文化と混じり合い猿楽という能の原型ともいえるものに発展していきました。信長、秀吉、家康の頃には、権力者のお抱えとなり武家社会の中で教養として発展していったそうです。戦後存続が危ぶまれた時もあったそうですが、その時の能楽師などにより現在も受け継がれ、2003年に無形文化遺産として登録されました。
能面は、能楽で超人的な役を演じる時に付ける面だそうです。そのため、自分の思い通りの物を作るわけではなく、決まった型に仕上げていくいわば写しだそうです。眉のコンマ1ミリの違いでも表情が違ってくるそうです。写しに徹することは、無に成りながらそれを完成へと持っていくという難易度の高い、伝統文化と言えると思います。
そんなことを思いながら今回の能面展を見ていただければまた違った目で見ることができると思います。
前年度 能面展


林田では、小学校・中学校を通して子どもたちの心の教育に俳句を活かし取り組んでいます。自分の想いをぶつけ、心を見つめそれを表すことは客観的に自分を見つめ直すいい機会になっているのかも知れません。
昨年は各学校での俳句展を発表の場としましたが、今年は全児童・生徒の作品を一堂に会し、地元にある文化財『林田大庄屋旧三木家住宅』にて、俳句展を開催します。
子どもたちの感性豊かな素直な心をいつもとは違った面から感じることができると思います。『今時の子どもは~』という言葉を良く耳にしますが、この俳句展が子どもたちが何を見つめ、何を感じているのか、知っていただくよい機会となればと思っています。
たくさんの方のお越しをお待ちしています。

会 場 林田大庄屋旧三木家住宅
開催期間 平成27年10月23日(金)~平成27年11月9日(月)
公開日 金・土・日・月・祝
公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
入館料 一般300円 高大200円 小中100
入館料についての詳細はこちらをご覧ください。
林田小の児童が昨年の俳句大会で入賞した三作品をご紹介します。
- 梅雨の日に 地面かがやく 雨しずく
- 運動会 大玉来いと 手を伸ばす
- つくえから けしゴムおちる クリスマス
日常の生活の中から詠んだものですが、鋭い観察力としなやかな感性と素直な心で詠んだとてもすばらしい作品です。
今年の三木家での俳句展ではどんな作品が出るか楽しみです。
昨年、竣工5周年記念イベントして開催した『三木家観月会』。きれいなお月さまと観月にちなんだ舞踊鑑賞に『また来年も』というお言葉をいただき、今年も開催の運びとなりました。
今年は、日本古来の楽器で観月を楽しんで頂こうと「篠笛と尺八」を企画しました。色々なところで観月会が催されますが、三木家ならではの観月会にぜひお越しください。お待ちしております。

- 会場 林田大庄屋旧三木家住宅
- 開催日時 平成27年9月27日(日)18:00~20:00
※当日は会場準備の為、16:00~18:00までの間は一旦閉門させていただきます。
- 入館料 無料
※夜間イベントにより通常の三木家見学が出来ません。観月会に限り入館料は無料とさせていただきます。
月あかりコンサート
江戸時代、林田藩主が三木家に来た時にお通ししていた表座敷に客席を設け、庭園側の芝の上を舞台とした月あかりコンサートを開催します。
日本古来の楽器と幻想的な月あかりの舞台をお楽しみください。
第一部 篠笛

- 時間 18:20~18:40
- 演奏 矢野博愛(林田町在住)
- 曲目
「浜千鳥」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」「里の秋」「荒城の月」「月」「月に偲ぶ」
- プロフィール
・「高野巧(元鬼太太鼓座)篠笛教室」(55歳~60歳)
・「太鼓集団 鯱」(60歳~62歳)
・「芸能集団 天魁」(62歳~現在に至る)
・「阿波踊り 城東連」(64歳~現在に至る)
第二部 尺八

- 時間 18:45~19:15
- 演奏 原田頑山 (キーボード:木村 友一)
- 曲目
尺八
「慷月調」尺八独奏曲 「朝の海」尺八二重奏曲
シンセサイザーとのコラボ
「ジュピター」 「夜明けのスキャット」 「アメイジンググレース」 「栄光の架橋」 「川の流れのように」
- プロフィール
・1970年 佐々木典山師に入門
・1985年 都山流本曲全国大会にて銅賞
・2005年 竹琳軒大師範昇格
・2005年 姫路市芸術文化賞「文化賞」受賞
・2008・2009・2010年 書写山圓教寺において新年オープニングコンサート出演
・2010年 姫路市観月会 ピアノとの共演
・2011年 たつのオータムフェスティバル
・2012年 姫路城夜桜花あかりコンサート出演
※その他たくさんのコンサート・他楽器とのコラボコンサートや朗読会などにも出演されています。
おもてなし
中庭に席を設けます。お月さまを見ながらご歓談をゆっくりお楽しみください。
- お抹茶とお月見団子
観月会ご入館の際にお抹茶券をお渡しいたしますのでこちらの券をご利用ください。
- 手作り灯り
様々な手作りの灯りが三木家を照らします。時間を追うごとに変わる「手作りの灯り」と「月明かり」とのコラボをお楽しみください。


毎年開催している『林田七夕まつり』。林田っ子のかわいい笹飾りに地元の方から寄せられたおもてなしの七夕飾り、三木家を訪れたお客様の書かれた短冊などを飾り付けます。
今年は天の川は見れるでしょうか
また、特別企画として、セピア色の思い出が鮮やかに蘇る 姫路市在住のミニチュア作家 加瀬康之氏の『昭和レトロ模型展』を同時開催します。
昔懐かしい家々、何気ない暮らしの中にある人々とのあたたかい関わり。世代を越えて、自然に声を掛け合い生きていた「ぬくもりの時代」を感じてください。
ほら、心のどこかにこんな風景残っていませんか?


昭和レトロ模型展 ~懐かしい時代の仮想空間に遊ぶ~
昭和29年生まれの作者が子供の頃に見た懐かしい風景や街並みは、色あせたセピア色の記憶として今なお脳裏に焼き付いています。
今ではあの頃の風景は既に過去のものとなり、全てが合理的で近代的な社会風景に変化してしまいました。
あの頃の風景をもう一度見てみたいけどそれは叶わぬこと・・・ならばミニチュアの世界でかつての世界を再現してみたい・・・との想いで今から約12年前に1作目の作品を完成して以来、暇を見つけては次々と製作を重ねてきました。
いつの日かこれらの作品を広い空間に集約し、山河に囲まれた「東龍野町」と題した昭和時代の仮想の街並みを出現させたい・・・・・との熱い想いを抱いています。
町にはボンネットバスがのんびりと走り、子供たちが駄菓子屋やロバのパン屋に群がっている・・・
展示中の作品は、時代考証を昭和30~40年代と設定した上で実物の80分の1の縮尺を基本とし、主に厚紙や木材を材料に手作りしたものですが、必ずしも特定の建物をスケールダウンしたものではありません。
各作品は、作者の自由な発想の元、勝手気ままに作ったものばかりですが、何気なく見れば全く気が付かないような細部にまでこだわった造り込みは、じっと目を凝らせばそこに何か「新しい発見」があるかもしれません。
平成27年6月
- 開催期間 平成27年6月26日(金)~7月20日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
◆◆7月3日(金)三木家住宅公開記念 1日無料開放◆◆
平成22年7月2日から一般公開が始まった林田大庄屋旧三木家住宅。今年は、7月3日(金)に無料開放をします。ちょうど林田七夕まつりと昭和レトロ模型展も開催中です。どなたでも無料にてご入館いただけます。どうぞお越しください。

林田大庄屋旧三木家住宅の公開されて以来、初めての端午の節句展を開催します。五月人形・武者人形をはじめ、思わず笑みが零れるようなこいのぼりの絵が描かれた、たつの市の版画家 乾 太 自筆絵掛け軸「皐待つ」や脇坂藩のお花見の際に使っていたとされる持ち運び可能な酒燗器などめずらしいものも見ることができます。
また、主屋入って土間の上の梁には武者のぼりを展示します。長さ10メートルはある見事な武者のぼりをはじめ、様々な武者が描かれています。江戸時代には我が子の立身出世を祈り庭に建てられていました。この頃はまだ「鯉のぼり」はありませんでした。武者のぼりに古来より描かれていた鯉の滝登りという立身出世の図柄(古代中国の『急流の滝を登りきる鯉は、登竜門をくぐり、天まで昇って龍になる』という「登竜門」の古事が元になって考案されたもの)から作られた鯉の小旗が、江戸中期ごろに作られ、それがやがて現在の吹き流しタイプのこいのぼりに変化したとされています。幟の形をしていないのに「鯉のぼり」と言われる所以かもしれません。関西では武者のぼりは馴染みがありませんが、地方によっては現在でも揚げられています。
林田大庄屋旧三木家住宅ならではの端午の節句展をお楽しみください。
- 開催期間 平成27年4月17日(金)~5月18日(月)
- 公開日 金・土・日・月・祝
- 公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
5月5日(火・祝)の「こどもの日」にはお楽しみイベントも開催します。
どうぞお越しください。お待ちしています。
- 先着50名様に柏餅をプレゼント
- 段ボール製手作り甲冑の着付体験(無料)10:00~15:00

展示内容
端午の節句にちなんだ、五月人形や武者人形などを表座敷や式台付玄関座敷に展示します。


たつの市在住の版画家 乾 太 自筆の掛軸 『皐待つ』をお借りして展示します。こいのぼりに乗ったやんちゃな男の子がなんともほのぼのとしてくる素晴らしい掛軸です。

長いものは10メートルはあるでしょうか。勇壮な武者が描かれたのぼりを土間の梁を使い展示します。このような展示はそうそう見ることはないと思います。ぜひお越しください。
※下の写真は、のぼりの一部分をカットしたものです。

その他の展示

お花見の時に使う移動用の燗付け器です。正面には脇坂藩の家紋も見えます。

今年で5回目となる『林田ひな祭り』。今年は、ひな祭りへの思いを込めた愛らしい手作りのお雛様や雛飾りに加え、特別展として江戸期~昭和までのお雛様を林田大庄屋旧三木家住宅の表座敷・玄関座敷に展示します。また、本物と同じ造りの雛道具なども一緒に展示します。その時代を表すお雛様のお顔や着物や桃の節句に対する昔人の思いを感じてください。
開催期間 平成27年2月20日(金)~平成27年3月16日(月)
公開日 金・土・日・月
公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
展示内容
- 特別展 『雅-時代(とき)をこえて-』
江戸期から昭和までのお雛様と雛道具
- 愛らしい手作りのお雛様や雛飾り

主屋を入ってすぐの表台所には、昭和~平成のお雛様。次の上がり框を上がった式台付玄関座敷では大正~平成のお雛様。そしてその昔、藩主を迎えていた表座敷には、江戸時代~明治時代のお雛様が並び、時代の移り変わりを見ることができます。お雛様のお顔だけでなく、着物・装飾などからも時代の流れを感じます。
今回の林田ひな祭りで一番古いお雛様は表座敷の紙雛《江戸時代中期》その横には江戸時代後期の紙雛が並んでいますが、紙の質がまったく違うのも見どころです。

また、奥座敷や離れ座敷は手作りのお雛様も見ることができます。愛らしいお雛様が並びます。
お隣のたつの市をはじめ、季節がら色々な所でひな祭りを開催しています。
ちょっと足を延ばしてここ林田にもお越しください。お待ちしています。
同時開催

『ありがとう』 命ほっこり明かり展
「命ほっこり明かり展」は、阪神、淡路大震災から学んだ命の大切さが原点です。
明かりは人の心をほっこりと和ませ、見ているだけで心が温まります。そんな「明かり」を、自分の思いを込めて手作りで作れるなんて とても嬉しいものです。
「粘土で編む」をテーマに制作したり、ステンドグラス風作品の創作など、新しい材料経験に挑戦してみました。また初めての人は、あけびの蔓や和紙を材料に「手作り明かり」に挑戦して、世界に一つだけの「オリジナル明かり」の安らぎと喜びを掌中にしました。
どうぞ「明かり」の放つ温もりを共有してください。
明かり会 山本 真由美
開催期間 平成ふ7年2月20日(金)~平成27年3月16日(月)
公開日 金・土・日・月
公開時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
展示会場 内蔵